技術屋のサブスク 人間関係は繊細なもので、時には些細なことが原因で崩れてしまうことがあります。職場や家族、近隣で悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
最近の「人間関係に関する調査」によると、「とても重視している」「やや重視している」を合わせると68%もの人が、人間関係に悩みを抱えていることが分かりました。そして、「リセットしたい/したい人がいる」は37%にも上ります。
人間関係を良好に保つのも悪化させるのも、言葉のやり取りが大きな役割を果たします。そこで、斎藤孝著の『余計な一言』に注目です。この本では、28の実例を解説し、余計な一言に対する予防策が紹介されています。
例えば、「何でもいいよ。~でいいよ」という表現には注意が必要です。
相手が「どうでもいい」と感じられ、軽んじられたと受け取られることがあるそうです。言葉を選び、「~で」を「~が」に言い換えることで、誤解を避けることができます。
驚くべきことに、「頑張れ」という言葉も注意が必要です。無責任に使うと「言われた側を疲れさせる言葉」になるとのこと。仕事では具体的な指示や要望を伝え、病人にはこの言葉を避けるべきだそうです。
この本では、余計な一言を減らすためにはコミュニケーションにおいて「ディフェンス力が求められている」とも指摘されています。言葉の使い方に気をつけ、相手を思いやる心を大切にすることで、人間関係が良好に保たれると述べられています。
“囗は禍の門”、つまり口が災いのもとであるという言葉もあります。長く続く友人や知人を大切にするためにも、そして新しいつながりを築いていくためにも、私たちは言葉に気を付け、余計な一言には十分な注意を払いましょう。