「笑う門には“建”来る・・」(1334号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

皆さんは、一日にどれくらい笑っていますか。実は笑いには、ストレス解消や免疫力の向上、生活習慣病の予防など、さまざまな効果が報告されています。今回は福島県立医科大学の主任教授である大平哲也さんの、笑いの健康への影響や笑いを増やすための工夫についてのお話を紹介致します。
【感情ではなく行動】
笑いは感情ではなく行動です。単に面白いと思っただけではなく、本当の笑いは声を出して「ハハハッ」「フフフ」と笑うことから始まります。笑顔だけでも健康効果はあるのですが、声を出して笑うとさらに大きな効果が期待できるのです。
一つ目の健康効果は「運動効果」です。笑った瞬間、交感神経が刺激され、心拍数と血圧が一時的に上昇します。そして自然に腹式呼吸になり、有酸素運動をしているかのような状態になります。
二つ目は「リラックス効果」です。笑いが収まってくると、今度は副交感神経が優位になります。心拍数や血圧が下がり、心身ともにリラックスモードに入るのです。
三つ目は「ストレス解消効果」です。笑っている時は思考が停止し、頭の中が空っぽになります。このリセットが非常に重要で、脳の伝達神経が一時的に遮断され、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が抑制されるのです。特に大笑いすると効果がより得られるので、1日1回、大笑いの機会をつくることをおすすめします。
さらに、「社会とのつながり効果」もあります。ムスッとしている人よりも、よく笑っている人の方が、話しかけやすいという傾向があります。見た目からは健康との関連性は分かりにくいかもしれませんが、実際に人と交流を持つことは健康に欠かせない要素なのです。
【病気を予防する】
実は笑いには病気を予防する効果もあることが分かってきました。笑うことでNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し、がんや感染症にかかりにくくなるという話は有名です。最近の研究では、がんの進展を妨げるだけでなく、がんに伴う痛みを軽減する効果もあることが報告されています。
生活習慣病の改善・予防にも笑いは効果的です。例えば、糖尿病の場合、笑った後に血糖値の上昇が抑えられることが分かっています。また、強度のストレスを抱えやすい糖尿病の治療に対しても、笑いの効果は大きいと考えられています。
血圧が下がるという研究もあります。血圧が下がることで、動脈硬化の抑制につながり、脳卒中や心疾患などの予防につながります。
また、リウマチなどの「痛み」にも効果的です。痛みは心理的な影響を受けやすく、考えれば考えるほど痛みを感じる傾向があるため、脳内リセットが有効なのです。
さらに、口腔ケアにも良い影響を与えます。笑うと口周辺の筋肉を使い、唾液の分泌が促進されます。これが歯周病の予防に繋がり、健康な歯を保つ助けになります。
笑いには他にも肩凝りや認知症、冷え症など、様々な症状の改善・予防効果があることがわかっています。本当に笑いは「百薬の長」と言っても過言ではありませんね。
【人と会うことから】
生活の中で、笑いの時間を増やす工夫をすることが大切です。お笑い番組を見たり、面白い漫画を読んだりするのも良い方法です。笑いは伝染するので、友人や家族と一緒にテレビを見ることで笑いが増えるでしょう。また、寄席に足を運んで他のお客さんの笑いに触発されるのもオススメです。
そして、最も効果的な方法は人と会うことです。おしゃべりの量と笑いの回数は相関しています。1日1時間の会話が理想的ですね。
「笑い日誌」を書いてみるのも良いでしょう。自分が何で笑ったかを記録するだけでなく、日常的に笑いを意識することで、笑う回数は確実に増えていくはずです。
作り笑いでも本物の笑いと同様の健康効果が得られるとの研究結果もあります。そこでおすすめしたいのが「笑いヨガ」です。笑いとヨガの呼吸法を組み合わせたもので、ぜひ試してみてください。
最後に、幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せが訪れるのだということを忘れずに。笑いのパワーで自分自身も健康に、そして周りの人も元気にしていきましょう。笑顔の輪を広げて、健康な生活を楽しみましょう。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA