「白物家電の品薄懸念」(1156号)・・機械設計・製作のAZA

現在、洗濯機や電子レンジ、エアコンなど白物家電が品薄になっています。すぐに手に入るものは限られていますのでご注意ください。在庫がない商品の場合、長いケースで集荷まで2カ月ほどかかるそうです。半導体不足に加え、中国・上海市が新型コロナ対策として約2ヵ月に及ぶロックダウン(都市封鎖)を行った影髫で、現地生産や部品調達が滞ったためです。上海の封鎖は1日に解除され、一部で受注や生産再開の動きもあるのですが、サプライチェーン(供給網)への影響は当面続くと言われています。日本電機工業会が20日発表した5月の民生用電気機器(白物家電)の国内出荷額は、前年同月比11.1%減の1894億円と2ヵ月連続のマイナスとなりました。上海のロックダウンなどを背景に、洗濯機は37.9%減、ルームエアコンは14.8%減とそれぞれ大きく落ち込みました。パナソニックは4月中旬以降、洗濯機や電子レンジ、炊飯器などの一部製品で新規受注を停止しています。日立製作所の子会社で家電などを手掛ける日立グローバルライフソリユーションズも、4月下旬に一部の洗濯機の新規受注を停止しました。受注は6月中旬に再開しましたが、「生産が完全に回復するにはまだ時間がかかる」と発表しています。三菱電機も、5月下旬に予定していた炊飯器の発売延期を余儀なくされています。エアコンの状況も厳しいです。日立は「中国の工場は稼働しているが、部品供給や物流の問題で品薄になっていた」ことを発表。シャープは約1ヵ月にわたり、上海にあるエアコンのほか洗濯機の工場を停止しました。5月上旬から減産分を取り戻そうと挽回生産を急いでいます。いずれにしても本格復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。

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