「脳のオーバーヒート」(1140号)・・健康経営優良法人のAZA

 水曜日は健康ネタブログになります。季節はもうすぐ梅雨。だんだんと気温が高くなってきましたね。特に今年の夏は「猛暑」との予想も出ていますので熱中症が心配です。実は体だけではなく、脳も熱を持つことをご存じでしょうか。気温による影響に加えて、集中して頭を使う時や、ストレスがかかる時などは、脳が「オーバーヒート」して、のぼせや疲労などにつながりやすくなるのです。実は体の中で最も活発に動き、最も発熱しやすい部位は「脳」です。発熱が抑えきれないと、頭の中に熱がこもってしまい、脳が疲れて「オーバーヒート」を起こし、のぼせや疲労感、頭痛などが生じます。自律神経の負荷を増やし、脳を疲れさせてしまう原因は2つあります。
①暑くなると、体温調節のために自律神経が酷使されるため、脳の温度が上がりやすくなります。さらに、コロナ禍の今は、感染予防のためのマスクが手放せないことから、マスクの中で温まった湿気の多い空気を吸ってしまうので、脳に熱がこもったまま冷えにくくなります。脳がオーバーヒートを起こしやすい環境になります。
②自律神経中枢の消耗です。悩みや不安による精神的なストレスや、過労や肉体疲労による身体的なストレスが増すと、自律神経中枢の負荷が大きくなることから、脳が発熱しやすくなります。集中力の低下にもつながり、パフォーマンスが低下します。体を安定した状態に戻そうと、自律神経中枢に負荷がかかり続けることになるので、脳のオーバーヒートが悪化して、さらに脳が疲労するという悪循環が生まれるのです。脳にとっての最適温度は22~24度といわれています。「少し涼しい」くらいの温度が理想的です。室温と作業効率を調べる研究では、気温が25度以上になると、1度上がるごとにパフォーマンスが2%下がるという報告もあります。また長時間同じ姿勢を続けると、血液の流れが悪くなり、自律神経に負荷がかかります。1時間に1回程度は動くようにしましょう。水分をこまめに補給して血液の流れを促進し、いつもよりトイレに行く頻度を上げて立ち上がる機会を増やすことは、脳のためにもいい方法です。加齢とともに自律神経の機能は衰えてしまうので、年を重ねるほど脳への負荷は増えやすくなります。脳が慢性的にオーバーヒートする状態が続かないように、①と②に注意してください。

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