「メタバースの明るい兆し」(1137号)・・半導体製造装置設計のAZA

今日は電子デバイス産業新聞からの記事を紹介します。半導体産業アナリストとして超著名な南川氏が語ります「半導体産業は順調に伸びてきました。しかしてここに来て、大きな懸念材料が出てきたのです。それは中国経済の大失速と、ロシアとNATOの対決です。かなりの負のインパクトがあるのは間違いないでしょう」と・・。南川氏によれば、世界のGDPの1~2%くらいは軍事防衛が占めていますが、ロシアによるウクライナ侵攻に身構えたNATO諸国はアメリカ、ドイツ、イギリス、フランスを筆頭に日本、韓国も含め戦争能力の拡張、つまりは軍事防衛予算の一気拡大に走るのは必至であると言うのです。そうなれば本来は新型コロナからの経済復興、企業の設備投資促進、都市再開発などにあてられる各国政府の予算が削られ、軍事予算が増えるという図式になります。ここ数年で各国の軍事予算は最大3倍になることも予想されます。これは一般景気のトーンダウンに即結びつくのです。もっとも半導体産業には意外に追い風が吹来ます。世界半導体生産のうち軍事防衛向けは全体の1%程度でありますが、一時的にはこの比率が上昇します。もちろん一般電子部品も増えて来ます。イヤなあ言葉ですが「戦争特需」による半導体市場の拡大を呼びこむのです。しかしもっと深刻なのは中国経済の大失速です。今や本格的なバブル崩壊と言ってもいい段階です。成長鈍化ではなく、GDPが減ることも考えられる展開です。世界経済の牽引役が後退することは、大きなワールドワイドのリセッションにもなりうるのです」中国のGDPは3分の1以上が不動産と言われており、この価格急落がすごい勢いで進んでいます。歯止めをかける方法、つまり特効薬は見つかりません。まさに90年代の日本がのたうち回って苦しんだバブル崩壊が中国を襲いつつあるのです。中国は日本にとって最大の輸出先であり、我が国にも大きな影響があるります、もちろん韓国、台湾にもある。こうなればもう1つの人口大国のインドに期待をかけるしかしかない、と大手企業幹部はうめくように言っています。さて暗い話になりましたが、明るい兆しもある。それは何と言ってもメタバースであり、いよいよ開花の時が近づいて来ました。「メタバースの中核を担う端末はやはりスマートグラスです。米国ではこの数年のうちに、現在のスマホ保有者の30%がスマートグラスに切り替える、という見方が強まっています。これが半導体、ディスプレー、電子部品、プリント基板に与えるインパクトはすごいといわれています。世界最大の半導体企業であるインテル社の幹部も、メタバースにより世界のコンピューター能力は1000倍になる、とも指摘しているのです。そうなればデータセンター、エッジサーバー、大容量通信などに膨大な半導体が必要になります。スマートグラス、スマートウォッチにも微細微小の電子デバイスが驚くほど必要になります。そしてまた、スマートグラスにはナノインプリント技術が必要になるのです。メタバースに期待特大ですね。

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