「熱中症予防の落とし穴」(1134号)・・健康経営優良法人のAZA

熱中症は夏に起きるもの、と思っている方は多いかもしれません。実は梅雨入り前から熱中症は発生しており、気温が上がるこれからは、誰にとっても熱中症への対策が大切です。様々な情報があふれる中で、誤解されがちなこと、近年の研究で明らかになった新事実など、熱中症の正しい知識と対処法について専門家に伺いました。私たちの体は暑い時、汗をかいたり、血液を皮膚に集めて放熱したりして、体温が一定に保たれるように調節しています。暑さに体温調節機能が追いつかず、体の中に熱がこもって様々な症状を引き起こすのが熱中症ですが、原因は気温だけでなく、暑さに対する体の抵抗力や湿度などとも密接に関係しています。四季のある日本においては、暑さへの抵抗力も季節によって違います。寒い冬の間、体温を逃がさないように過ごしてきた体は、急に気温が上がっても体温調節機能をすぐにうまく働かせることができません。そのため、同じ25℃の気温でも、8~9月は体が暑さに慣れているので涼しく感じますが、5~6月は暑さに対する抵抗力が十分ではないので、体に熱がこもりやすく、30℃以下でも熱中症を発症することがあります。また、湿度が高い時や風がない時は汗が蒸発しにくく、熱がうまく放散されないため、体に熱がこもりやすくなります。特に汗腺の機能や温度を感じる機能が低下している高齢者は要注意です。また肥満の人は皮下脂肪が多いため、体の熱を外に逃がしにくく、やせている人よりも熱中症を発症しやすいといえます。実際に、熱中症による救急搬送は5月の連休明けあたりから増えており、急に暑くなった日や、湿度が高い日、風がない日は、注意するようにしましょう。私たちはデスクワークが基本ですので、暑さ寒さには身体が馴染みにくいようです。営業や打合せなどでの日中の外出や、お休みの日の日中の屋外活動など十分な注意が必要です。

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