「伝わるコミュニケーションの方法」(1129号)・・技術屋の相談役のAZA

ビジネスシーンでしばしば耳にする言葉のひとつに、「メラビアンの法則」というものがあります。コミュニケーションスキルの向上に役立つなど考えられていますが、どのような法則なのか詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。今日は、そんなメラビアンの法則の詳しい内容と活用方法を紹介します。メラビアンの法則とは人と人がコミュニケーションを図る際、実は「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。別名「3Vの法則」や「7-38-55ルール」などとも呼ばれています。このメラビアンが行った実験からわかったことは、「非言語コミュニケーションがいかに重要か」という点です。コミュニケーションをとる際は話の内容が重要だと思いがちですが、実際には言語情報はわずか7%しか優先されていないことがわかりました。もちろん、話の内容を正しく理解したり伝えたりするために、言葉そのものが持つ意味は重要です。しかし、実際には聴覚と視覚から得る情報が93%優先される結果となり、言葉よりも「イメージ」が影響する可能性が非常に高いことを示しています。メラビアンの実験でもあったように、言葉と口調・表情などが一致していない場合、人は表情やパフォーマンスを優先して判断する傾向にあるということです。無意識のうちに、非言語コミュニケーションを重視しているともいえるでしょう。伝えたい気持ちが、強いと声のトーンや力強さになり、身振り手振りも自然に出てきますよね。感動した時にその感動を伝える時を思い浮かべると、わかりやすいかも知れません。またTPOを意識した服装を心がけたり、明るい口調や笑顔で人に接したりすることもメラビアンの法則を取り入れたコミュニケーションスキルであり、相手に好印象を抱かれやすいというメリットが期待できます。「メラビアンの法則」を意識してビジネスコミュニケーションの達人になりましょう。

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