「伝える・伝わる技術」(1070号)・・精密機械設計のAZA

毎週木曜日は「読書」「書籍」に関してのお話です。今日ご紹介したい書籍は著者:柿内尚文氏の『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』最近は長い題名の書籍がトレンドでしょうか・・?  さてこの本の中で一例として取り上げられている、人気の八百屋さんが実践する、「伝える技術」とは・・ある八百屋さんでは、普通はあまり伝えないあることを伝えているのだといいます。それはいったいなんでしょうか・・。答えはなんと、「今日おすすめしない野菜や果物」です。おすすめしないことを正直に伝えれば、その商品は売れ残ります。しかし、それでいいのだといいわれます。常連さんばかりのその店で、「おいしくない野菜や果物」が買われてしまったら、店の評判が落ち、お客さんを失うかもしれない。だから悪い点も正直に伝えているのです。この話を聞いたとき、この八百屋さんの伝え方には「伝える技術」が凝縮されていることを感じます。まず、「ダメなものを伝えることで良いものが引き立つ」という「比較の法則」が使われている。そして、正直に話すことで「信頼感」が生まれ、相手に言葉を受け止めてもらいやすくなる流れが生まれます。伝わり方を変えるには、「伝える技術」を身につけることが一番です。自分が主体になって「伝える」のではなく、相手を主体にして「伝わる」ようにする。この技術は、実はいたるところで使われています。ちょっとしたコツを押さえるだけで、日常生活や仕事など、さまざまなシーンに活用できるでしょう。そんな「伝える技術」が凝縮された書籍になっています。伝えたいのに伝わらない。これは人の永遠の悩みかもしれません。「伝える」ことに四苦八苦しているかた方必読です。

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