「大きな課題を千切りに・・」(1052号)・・機械設計・電気設計のAZA

日本電産の永守会長の書籍『成しとげる力』。ブログでも何回か紹介していますが、本当に感動的な書籍で読むと「生きる希望」「生きる目標」「生きかた」が明確になり、とても元気になる書籍です。高価な栄養ドリンクよりも効きます。現在コロナ禍の中、永守さんの発言等が注目されています。今日は『大きな課題も「千切り」にすれば必ずできる』というお話を紹介させてください。『日本電産の創業以来、成長を支えてきた″三大経営手法″(千切り・家計簿・井戸掘り経営)のなかに「千切り経営」というものがあります。どんな困難な問題や大きな課題に直面しようとも、千に切り刻むように小さくして課題を抽出し、一つひとつ根気よく考えれば、必ず解決法が見つかる。解決できない問題はない、という意味です。例えば重機でも運べないような大きな荷物を工場に移動させるにはどうしたらいいか。あまりの巨大さに途方に暮れる必要はありません。どんなに大きなものでも小さく分解すれば手でも運べる。そして、工場の中で組立てればよいわけです。あるとき、オリンピックのメダリストであるマラソンランナーに「四十ニキロ余りの長い距離をよく走れますね」と尋ねたことがあります。すると、その人はこう答えた。長い距離を走るのはとても苦痛です。だから、次の電柱まで行ったらやめよう、次の角を曲がったらやめようと、何十回、何百回とこうした思いで走り続けているのです。その結果、人より早くゴールインできたのです」「なるほど」と合点のいく答えでした。この「千切り経営」の応用として、日本電産では、目標を「行動用語」に落とし込むということを大切にしています。目標を立てるとなると、たとえば「もっと知識を身につける」「チームのコミュニケーション向上をめざす」などといった漠然とした表現になりがちです。しかし、このような目標では必ずといっていいほど実現しません。なぜなら、その目標をどのようにして達成するかという道筋が、具体的に描かれていないからです。抽象的な目標をいくら掲げたところで、「心がけよう」といった精神論で終わってしまう。日々、目標到達に向けて、どの程度進行したのかを可視化してチェックすることができません。そこで、具体的な行動、すなわち「行動用語」に落とし込むことが大切になります。知識を身につける具体的な方法はいろいろあります。たとえば「一日一時間、寝る前に本を読む」、あるいは「セミナーを受講する」こともその一つです。チームのコミュニケーション向上にしてもそうです。「毎月一回、メンバーを自宅に招いて食事をふるまう」「毎週一回、仕事以外のことで面談する」など具体的な行動を打ち出すことがポイントになります。すなわち、目標達成という大きな課題への道筋をできるだけ小さく刻んで、一つひとつを確実に成しとげていくのです。いきなり「山頂をめざせ」と発破をかけられても登山者は戸惑ってしまう。何合目かを示す道標を頼りに手堅く登っていけば、必ず頂に到達することができるのです。』年頭に当たり皆さんは、目標や抱負を具体的な行動に落とし込んでいますか。今年はここに挑戦しませんか。

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