「歩く速さが「寿命」や「健康寿命」のカギ」(1048号)・・健康経営優良法人のAZA

今年も「健康経営優良法人認定」を頂いている企業の責任として、社員の皆さんの健康づくりをサポートしていく決意です。さて有酸素運動であるウォーキングは健康にいい。当たり前のように聞こえる言葉ですが、実はそれを裏付けるだけでなく、寿命にも大きな影響を与えるという多くの研究結果が発表されています。さらには、“速く歩くことができる人”ほど健康寿命が長いという調査結果もあります。それはどうしてなのか、ご紹介します。2010年、海外で発表されたある研究結果が注目を集めました。30~55歳 (研究開始時) の女性1万3535人に対して、調査開始時と9年後に歩行速度を調査し、その時の歩行速度と70歳になった時の健康状態の関連を調べたものです。歩行速度が時速3.2km未満のゆっくり歩きの人を「1」とした場合、時速3.2~4.8kmの普通のスピードで歩く人は「1.9」倍、時速4.8km以上のやや早歩きで歩くことができる人に至っては「2.68」倍、“サクセスフルエイジング達成率”が高かったという結果が発表されました。サクセスフルエイジング達成率とは、がんや糖尿病、心臓疾患や脳疾患などの大きな病気にかからずに、認知障害もなく健康な状態でいられる率のこと。つまり、速く歩くことができる人は、健康寿命が長いといえるのです。また、共同生活をしている65歳以上の男女3万4485名を6~21年間追跡調査した海外のデータでも、歩行速度が速い人ほど生存率が高く、遅ければ生存率が低いことが示されています。65歳の男性を例にとると、秒速1.6m (時速5.76km) で歩行する人の平均寿命は95歳以上、秒速0.8m (時速2.88km) の人は約80歳なのに対して秒速0.2m (時速0.72km) の人の平均寿命は約74歳。この傾向は男女ともに共通しており、歩行速度と平均寿命は比例しているという結果が導き出されているのです。さらには、1日30分以上、1週間で合計2時間以上の早歩きを行うと、善玉コレステロールが増えるという調査結果もあります。1週間に3~5時間歩く人は、1時間未満しか歩かない人に比べて、乳がんによる死亡率が50%低くなるという研究報告もされています。長時間の早歩きをすることは、健康で長生きをするために必要なものなのです。私も今年はウォーキングにも挑戦して行きます。皆さんも是非、歩く速度に注意をはらい健康づくりしていきましょう。

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