「デジタル化とイノベーション(1)」(1019号)・・半導体製造装置設計のAZA

私達、中小企業は国内市場の成熟、人材不足、グローバル化による競争の激化で環境は非常に厳しい状況にあります。企業の生存率は国税庁の調査によると、5年続く企業はわずか14.8%、10年後には6.3%そこから減少を続けて30年後には0.025%しか生き残ることができないとされています。一方で、「30年以上続いている企業はだんだんと安定してくる」ということも見えてきます。これらの数値から本当に厳しい現実がご理解いただけると思います。この難問を前に経営者や経営陣には高度な課題に対応出来る、経営力の向上が求められています。今までの手法や場当たり的な経営ではすぐに倒れてしまいます。今日は現在私が通っている中小機構が運営する「経営大学校」の話をさせてください。研修名が「高度実践型・経営力強化コース」といいます。このコースの研修方式は、従来の講義を聴くだけの講義型授業は1割り程度、あとは「ケースメゾット授業」がメインになっています。このケースメゾット授業はハーバード・ビジネススクールが考案した授業方式で、講師は講義をせず、参加者同士の討議から学び合います。毎回ケース教材とそれに対する設問を事前に頂き、それを予習として学び、設問の答えを持って授業に望みます。実在するサービス業・小売業・製造業のケースを学びますが、製造業の教材が多く、例えばプラント配管工事・水処理装置の設計製作を手掛けるモノづくり会社のケースがあります。会社というのは問題や課題のない会社は有りませんので、この会社にも沢山の経営課題があります。教材から直面している経営課題を抽出し、取り組むべき順番を列挙します。そして、その会社の経営者となり(なったつもり)具体的に来期・今後の施策を考えます。グループで討議を行いグループとしての答え・結論を出し⇒クラス発表を行い⇒質問攻撃にあいながら答えをまとめ上げ⇒ゴールとなります。授業はケースメゾット方式なので受講生同士で議論を交わし合います。時には熱いバトルになったりもします。私はその中でも高齢の部類になりますし、貴重な時間を使って参加しています(皆同じですが)ので、活発に意見を発表するようにしています。7月から始まっている研修も残り2ヶ月4回で卒業となりますが、最後の科目が4回同じテーマになります。「デジタル化とイノベーション」頭の痛い難問ですが、デジタル・トランスフォーメーション(DX)と呼ばれるイノベーション創出への取組が大きな課題でもあります。現在取り組んでいる「健康経営」「ライフワークバランス(働き方改革)」「SDGs」と平行で進めていく必要があります。来週の月曜日に自社のDXについてのお話をさせてください。寒くなってきました。コロナ感染はもちろん風邪・インフルエンザにご注意ください。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA