「【孫子の兵法】社員の健康に配慮する」(1003号)・・健康経営優良法人のAZA

紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる“戦わずに勝つ”“負けないための戦略論”「孫子の兵法」に「気力だけでは兵士は戦えない」ことが書かれています。その孫子の言葉にも「およそ軍は高きを好みて下(ひく)きを悪み、陽を尊びて陰を賎(いやし)み、生を養いて実に処(お)れば軍に百疾(ひゃくしつ)なし」とあります。「軍を配置するには、低地を避けて高いところに陣を構え、日の当たる南を選んで北側を避ける。そのうえで栄養と休養に気を配れば、兵士は健康で気力も充実する。これこそ必勝の用兵だ。」そもそも兵士は使い捨ての備品ではありません。どれほど鼓舞しても、気力だけで戦い続けることは不可能です。兵卒が健康でいてこそ十分に戦うことができ、かつ兵法も生かされるのです。会社の場合も社員が健康であることが不可欠です。このように、孫子の兵法は机上の空論ではなく、あくまでも現場を把握した合理性に基づくものなのです。現代社会において社長が社員の健康に配慮することは必須です。社員が健康であればこそ、日々の仕事に励んでくれるし、それなしに組織運営は成り立たません。ある広告代理店の社是は「健康・熱意・人格」です。これは先代の社長が定めたものですが、社員の健康に気を使うだけでなく、社是にまでしてしまうところに強い気持ちが感じられますね。そもそも広告とは、社会に働きかけていく仕事であります。先代社長は、それを不健康な人間が行うべきではないと考えたのです。広告という公共性のある情報を提供する人間は、心身ともに健やかであること。健康だからこそ、いい仕事ができる。さらには、発想も豊かになり、考え方が柔軟になる。近年では「健康経営」という言葉も使われています。社員の健康が重要であると理解し、社員の健康に配慮する企業が増えてきた証拠です。こうした考え方は、今後も広がっていくと考えられます。先月から弊社では顧問保健師による「健康個人面談」を行っています。一人ひとりの健康状態を掌握して具体的な体質や生活習慣改善のアドバイス、身体の悩みのアドバスなどが中心です。今後も健康経営に全力で取り組んでまいります。

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