「恩感力と他喜力を鍛える」(921号)・・ライフワークバランスのAZA

明日から6月。決算まで残すところ2ヶ月になりました。営業もラストスパートを切っています。今期もコロナ禍で不安定な受注状況では有りましたが、昨年同様黒字着地に向けて進めています。ご協力をお願いいたします。近況と会社の向かっている報告のお話を少し致します。弊社の7割は請負設計の業務です。半導体製造装置・真空装置は好調です。特に半導体は好調でお客様の意向もあり、二桁増員を計画中です。お客様が各社とも好調で一部お断りする業務も発生してきています。弊社の3割の業務は設計したものを製作する業務ですが、コロナ禍で一部開発の遅れなども生じておりましたが、ここに来て回復傾向です。今期終盤から来期にかけての引き合いが増しております。社内の取り組みにおいては、6月から3つのプロジェクトを本格始動させて、図面精度の向上利益率の改善5Sに取組んでいきます。

①検図プロジェクト:既にスタートしていますが6月からは仕切り直して、メンバーを増員します。私達の業務で図面精度は生命線です。検図専任者制度を含めて、検図マニュアルやル―ルの作成と制定を行っていきます。

②外注化プロジェクト:私達を取り囲む外部環境は今後需要が激増することが予測されます。半導体の今後10年間の生産予想を見ても明らかです。そのためにお客様のご要望にお答えする取り組みの1つが外注化であります。既に取組んでいますが図面や3Dモデルの一部作成を外注化していきます。また、この事により設計コストの削減も可能となり、利益率の向上にもつながります。外注化を円滑にすすめるに当たり、そのルール化を明確におこなっていく為のプロジェクトになります。

③5S委員会の再構築:チーム編成を行い。先日「伊那食品工業」に学んだ環境整備について弊社でも進めてまいります。この3つのプロジェクトを発足して社内の活性化の起爆剤にもして行きます。先日学んだ書籍「ゼロから年商10億円企業を創る」年商を3つのステージに分けて突破する考え方と戦略が明記されています。私達は今、年商1~5億円の第2ステージにいます。これから年商5~10億円の第3ステージの壁を突破していく挑戦を行います。印象に残った2つの考え方のお話を紹介させてください。

【恩感力と他喜力を鍛える】一段上のステージにいくために、「恩感力」「他喜力」を鍛えます。恩感力とは感謝や恩を感じる力です。人の恩に対して、素直に「ありかとうにと感謝を言える力です。他喜力とは、他人を喜ばせる力。商売は顧客に喜んでもらってナンボです。顧客はもちろん、社員も、取引先も、会社にかかわるすべての人を喜ばせる。それが他喜力を発揮するということです。具体的にどうすればいいかというと、簡単です。感謝の気持ちを声に出して相手に伝えることです。感謝の気持ちを抱いたらではなく、まずしてくれたことに「ありがとう」と声に出して伝えることです。そのことで人間の器を広げていけます。

【悪い錯覚ではなくいい錯覚をする】「悪い錯覚」ではなく「いい錯覚」をしましょう。「悪い錯覚」とは、たとえば「自分は勉強が苦手」などと思い込むことです。そのような思い込みがあると、当然、いつまでたっても勉強ができるようになりません。しかし「自分は勉強が得意」と思っていれば、たとえそれが錯覚だとしても、コツコツと勉強を続けられますし、やがて本当に得意になります。漫画『ワンピース』の主人公ルフィは、「海賊王に、おれはなる!・」と言い続けています。実際には海賊王になっていないのですが、それでも自分自身のなかではなりきって、それらしく振る舞って、リーダーシップも発揮しています。いい錯覚の例です。ソフトバンクの孫正義氏は、社長室に坂本龍馬のとても大きな肖像画を置き、それを見つつ、「自分が坂本龍馬だったらどう判断するか」「坂本龍馬だったらこう言うだろう」などと考えているそうです。本気で自分のことを坂本龍馬の生まれ変わりだと信じているのかもしれません。これも「いい錯覚」です。「いい錯覚」にしても、「悪い錯覚」にしても、強く思い込めば脳が騙されます。その結果、知らず知らずのうちにその方向に向かって行動するようになり、結果もついてきます。であれば、「いい錯覚」をしたほうが得ですよね。私達の掲げているビジョンや経営計画、営業目標に対する姿勢も同様です。「自分だったらできる。私はやれるぞ!」といういい錯覚を持ってください。常にいい方向に自分の脳を編せばいいわけです。目指すべき目標を大きく掲げて、いい錯覚をして、スケールの大きな人生を歩みませんか。

☆アザエンジニアリング・最近の実績☆☆AtoZtoA