「変異株には倍する注意を」(901号)・・ライフワークバランスのAZA

昨年のGW前にコロナ感染症問題で初めての緊急事態宣言が発出されました。あれから一年。3度めの宣言が発出。昨年は「来年は平常に・・」との安易な思い込みが有りましたが、強力な変異株の影響で収束どころか事態は益々拡大していきます。    「瘧」と書いて「おこり」と読みます。別名を「わらわやみ」と広辞苑にあります。日本の古典にも登場する世界三大感染症の一つ、マラリアを指す言葉です。去る25日は世界保健機関(WHO)がマラリア対策の強化を期して定めた「世界マラリア・デー」でした。蚊が媒介し発症するマラリア。昨年11月のWHO報告によれば。2019年に世界で2億人超が感染。40万9000人が亡くなっています。まん延する新興感染症の新型コロナと比べるまでもありませんが、マラリアと人類との歴史には驚きます。何とマラリアのDNAが5000年程前の古代エジプトのミイラから見つかっているのです。クレオパトラが感染防止のため蚊帳を使っていたことも判明しています。33歳で没したアレクサンダー大王の死因としてもマラリアが有力視されています。日本も例外ではありません。『源氏物語』には、わらわやみにかかった光源氏が描かれています。流行は平安期後も断続的に発生して、昭和中期に収束したといいます。マラリア・デーと重なった今回の4都府県への緊急事態宣言の発出。国内ではコロナの変異株が牙をむき、世界ではコロナでマラリアの治療態勢も阻害され、死者が10万人増えるとの予測も出ています。感染症は人類にとって宿痾(しゅくあ:長い間治らない病気)なのでしょうか。感染症の博士号を持っている知人に聞いたところ、変異株は1.7倍もの強力な感染力を持っているので、「1.7倍の注意が必要」との指針をもらいました。1.7倍の手洗い、1.7倍の消毒、1.7倍の外出自粛などを心掛けが具体的な対策になると思います。

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