「環境整備で・人財育成!」(890号)・・真空技術のAZA

現在、行っているグループディスカッションは毎朝の環境整備についてが議題になっ

ています。「環境整備当番表」に基づいて行っていますが当番表にも問題がないのか?

社内がきれいにならない根本的な問題はどこに・・。そこで皆さんに再度、ディスカ

ッションをお願いした次第です。環境整備の時間を金額にすると・・1人1週間で

50分。30人で1ヶ月100時間。40~50万円の投資になります。

今日は確認になりますが「環境整備・5Sについて」お話をしたいと思います。毎朝

行っている「環境整備」は言うまでもなく「人財育成に効果的な5S活動」の一貫です。

目的は職場をきれいにするためでは有りません。「より働きやすい環境」を作るため

に最も適しているのが5S活動です。5S活動とは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」

「しつけ」の略で、製造業や病院などで取り組まれている職場環境を整える活動です。

整理:要るモノと、要らないモノを分類し、要らないものを捨てること

整頓:要るモノを、誰にでも、すぐに取り出せるようにすること

清掃:ゴミや汚れがない綺麗な状態を維持すること

清潔:3S(整理・整頓・整頓)が維持されている状態

しつけ:3Sが定着し、決められたことを守れる風土になっている状態

しかし、5S活動とは「ただきれいにするための活動」ではありません。5S活動を効果的

に着実に行えば、まず職場は安全で、尚且つ、無駄のない効率的な職場に変化します。

そして、そのプロセスで人が育っていき、同時に少しずつ組織改革が起こります。その

結果、職場環境はより良いものとなり、また、利益を生む企業体質へと生まれ変わり

ます。5S活動が人材育成に効果的な理由は、日々の整理・整頓・清掃の活動の中で、

社員が自分たちで見て、気づき、考え、行動し、改善することを促していきます。

それを習慣的に行っていくことで、社員はこれまで気づけなかった様々な自社の問題点

改善点にも気づくようになります。同時に、それを解決する能力も身に付けていきます。

それによって、これまでいつも受け身だった社員が、いつの間にか自主的に考えて動く

ようになってきます。指示待ちだった社員は自ら何かを生み出す人材に変わっていき

ます。また、5S活動での共通の目標を通じ、社員同士が関わり合うことで、コミュニ

ケーションが生まれ、組織全体に活気が出てきます。報告・連絡・相談なども自然に

できるようになってきます。そして、会社に危機的状況が訪れても、社員同士が協力し

合い、一致団結して問題を解決しよういう空気が生まれます。結果、組織全体が生まれ

変わることになります。5S活動はその為の一つの手段であり、一つのツールなのです。

しかし、その結果得られるメリットは数え切れません。5S活動は最も費用対効果の高い

人材育成であります。会社の存続を「人材」無くしては語ることはできません。インター

ネットやIT機器の発達により、人と人のつながりやコミュニケーションが希薄になって

いく現代。ましてやコロナ禍でそのことが加速しました。「人材育成」は、とてつもなく

大きな力を生み出す財源です。時間や労力などのコストはかかりますが、5年10年と長

い目で見ていくと、コスト以上の大きな利益となって会社に還元されます。目先のこと

に囚われること無く一歩先の未来を見据えて人材育成に取り組むことが重要です。その

ためにも、効果的な5S・環境整備について皆で真剣に議論を重ねて、効果的な環境整備

の基本策定をお願い致します。

――☆☆アザエンジニアリング・最近の実績☆☆――AtoZtoA――