「日報は未来の自分のために書こう!・・」(830号)

私は、毎日8人の方の日報に目を通し、6人の方に日報を頂いたその日のうちにコメ

ントバックを行っています。中小企業の多くの会社には「日報」というものがあり

ます。ご存知の通り、日報を書くという行為は、びっくりするぐらい形骸化してい

ます。そもそも、「書けって言われたから書いているだけ」になりがちですし、

それと同時に「書いたけど誰にも読まれていない」という状況に至っている場合が

あります。(弊社の場合は違います)こうなると書いているほうも、指示したほう

も、誰にとっても意味のないことに、貴重な時間が使われてしまうことになります。

こんなに非効率なことはありません。今日は、書籍「仕事の基礎力」から日報に

ついて確認致しまします。

日報は上司への報告ではなく、「未来の自分のために書け」と言われています。

日報を書く時は・・

(普通の人)適当に書いて何の気付きも得られない

◎(出来る人)成長に役立つ気付きをメモし、キャリヤ形成に役立てる

POINT:自分の意思で成長を振り返ろう!

そのために、3つの視点で書くことを勧めています。

①課題(できなかったこと・困ったこと)

何ができなかったのか。何が困ったのか。誰かに何かを指示され

て、それを実行できなかったわけですから、「明日はこれを解決する」=「でき

るようになることを目指すのです。後日、これを振り返ると、「当時、何に困っ

ていたのか」が見えてきます。

②成果(やったこと・成し遂げたこと)

その日は1日かけて何をやっていたのかを書きましょう。格好良いことを書こう

としても、若手社員のうちは、担当する仕事の性質上難しいかもしれません。

そういう場合は、ただ、愚直に「できたこと」を淡々と書けばよいです。一方で、

業務内容が少しずつ複雑になり、高度な判断が求められるようになってくると、

「やったこと」ではなく「成し遂げたこと」に記述内容が変化してくるはずです。

③成長(できるようになったこと)

後進の指導に非常に役に立つから」です。仕事は、一人でやるものではありません。

人というのは勝手なもので、自分ができるようになった後には、それをできない

人がなぜできないのかを理解できなくなります。そこで、自分が新しく身に付け

たスキルを明瞭に記録しておくと、その直前に感じていた「課題」や、それ以降

に記録された「成果」を振り返ることが出来ます。

「自身成長のため」「未来の自分のため」にも、毎日の日報を充実させて下さい。

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