「お客様からのクレームは成長のバネ・・」(784号)

先日、お客様から設計及び図面作成についてのクレームを続けてお受けいたしました。

同じお客様で、別々の案件です。早速お詫びを兼ねて訪問させて頂き、お客様の声を

聞いてきました。クレームに関して基本的な考え方は、絶対にお客様のせいにしない。

真摯に受け止め、自身の成長の糧にしていくことです。私達のプロ意識を持つクレドには、

「自分の行う仕事に誇りを持ち、言い訳やごまかしは一切しません。」と有ります。

お客様のせいにしていたら、恨み節で終わりです。そこからは何も生まれません。

今回のクレームは、新規取引のお客様なのでその会社設計ルールに不慣れな部分が多い

ことが大きな要因の1つと考えます。不慣れ故に、いつもより多くの時間が必要に成り、

その結果、時間的に余裕がなくなり、気持ちにも余裕がなくなるので、負の連鎖に陥り、

ミスが多発すると分析出来ます。私達の行っている設計の業務は、ゼロからもしくは、

骨組みからスタートして、機能を満たした物・製品として作り上げる、製造業の

スタートの工程の仕事です。他の工程の仕事と比べると、不確定要素が非常に多く

そのために、仕事量も多く、ルールに則った上で、的確に決めなければいけない

ことも沢山有ります。それだけに常に、ルールの確認や仕様の確認が必要です。

不明なこと、未確定なことが多い中でも、限られた時間で図面としてのOUTPUT

が要求されます。もちろん作成する図面は、加工方法や工程を理解しながら、

何よりも『絶対的な正確さ』が要求されます。新規取引のお客様からのクレーム

は、信頼関係が無いので、不信感も加わりますし、コミュニケーションの不足も

大きな要因に成ります。細かなことでも、私達の今までの常識とは反することも

あるので、都度お客様に確認が必要です。実は私達の業務はこのように文章に

書き表すことも難しい内容です。常に細心の注意と警戒心、それに合わせて安易

な妥協や油断も許されません。本当に厳しい仕事だと認識して頂きたいです。

その上で私達に必要な力は、常日頃からの『基礎力』の鍛錬に他なりません。

まだまだ基礎力を上げていく必要が有ります。そこで、10月からの新しい取組

を行っていくことに成りました。これは現場発の声であり意見でも有ります。

私達の今まで行っていた人財育成の取組をスッテップアップすることに成り

ました。常に現状に問題意識を持ち、改善を行い、毎日行うことで様々な気付

きを得て、学んだことを仕事に活かすことで置換力を養い、基礎力を上げて

いく方法です。具体的には以下の通りです。

1,毎日の「環境整備」

2,毎週水曜日の「木こりの日」(刃を研ぐ日)

3,毎週木曜日の「グループディスカッション」

4,5Sの取組

全てバディ制を導入してバディーのチームで取組んでいきます。今まで漠然

と取組んでいたことを、具体的な内容や目標設定を行い取組みます。また

そのことを点数で評価していきます。マラソンの練習に例えると、漠然と

ただ走っていたことを⇒具体的な練習メニューを決めて、走る距離、タイム

を測定する、個人ではなくペアを組んで、あるときはコーチをしてもらい、

励ましアドバイスをもらいながら練習を行うことです。進めていく中で問題

もあるかもしれませんが、より良い人材育成の仕組みに作り上げていきます。

お客様からのクレームは成長のバネ

作業者として、技術屋としてプロフェッショナルということだけではなく、

短期・中期・長期の視点・会社全体の視点から、自部門の役割・自身の役割を

理解し、何が求められているか?どう成長していくことが、会社+自身に

plusになるか。ということを考え行動する人財が会社には必要です。行動

設定するだけではなく、やり抜くことが最も大切なことの1つです。

とことんやり抜く力をつけ生涯自己成長を続ける集団になる。

宜しくお願い致します。

———————————————————————AtoZtoA——

 「技術をデザインする」  マルチエンジニアリングのAZA