「私達のクレドについて・・」(756号)

今日は久しぶりに「クレド」のことについて確認したいと思います。企業理念や社是

などに代えて、弊社のようにクレドを導入する企業が増えています。クレドとは、

「信条」を意味するラテン語で「企業の信条や行動指針を簡潔に記したもの」を意味

します。現代は、ネットショッピングに象徴されるように、安くて便利なモノが世の中

にあふれています。デフレ環境のなか、価格競争が激しく、消費者ニーズも多様化して

いる昨今では、消費者の要求も日毎に厳しくなり、商品や価格で差別化することが困難

な時代といわれています。そんな競争が激しくなる中、「人間力」によるマンパワー・

サービスでの差別化が重要視されてきています。しかし、業務マニュアルによる社員

教育や人事評価システムでは、細かな部分までの人材育成は難しいのが現状です。モノ

があふれ、物質に恵まれた時代だからこそ「こころ」に訴えかける何かが必要とされ、

その「こころ」に訴えかける仕組みが「クレド経営」になります。

最近では、業種・規模を問わず、多くの企業で導入されるようになり、企業とそこで

働く社員によい影響を与えています。クレドを導入する企業の多くは、企業理念を組織

の内外に浸透させることを目的としています。つまり、自社の存在意義や仕事への誇り

社会に貢献しているといった意識を盛り込み、会社の価値観を形にして社員に浸透させ

るツールとして「クレド」を活用し、また、そうした企業の多くが、クレドを名刺

サイズのカードに印刷して常に社員が携帯できるようにするなど、朝礼や仕事中のあら

ゆる局面においてすぐに確認できるように工夫されています。また、コロナの影響で

テレワークが導入され、組織での連帯感が薄くなる中でも、クレドで考え方の基準を

共有出来るアイテムにも成っています。

人は、自分が仕事などを通して「役に立っている」「必要とされている」ということに

最も喜びを感じます。自分の仕事を通じて商品やサービスを提供した結果、喜んでいた

だく、すなわち『感謝される』ことの喜びであったり、世の中の役に立っているという

実感、自分が必要とされているという実感、仕事を通じて自分自身の“成長”を実感して

いるなどといった本質的な価値観です。そこで、毎日唱和しているクレドですが、口先

だけで唱えているただの言葉になっていないか?時々点検が必要です。今日は弊社の

お客様に対応するクレドについて確認致します。

「お客様に感動を提供します。」お客様にファンになっていただくために、誠実な対応

を心がけ要望以上の仕事を行います。「親切丁寧」な対応を行い「謙虚さと感謝の気持ち」

を忘れません。

コロナで世の中が騒然と成り、そのことで私達自身が翻弄され「企業の使命」や「企業目標」

に対する意識が薄れていました。そんな今こそ本来私達が目指す目標に立ち返るときではない

でしょうか?また先日、調査したお客様に頂いている沢山のクレームは私達の宝です。お客様

の業務依頼に対して誠実、親切、丁寧、謙虚、感謝の気持ちで行うときに、お客様の求めて

いる要望以上のOUTPUTが出せるのではないでしょうか?クレドをもとに、私達の行動を

確認しましょう。

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 「技術をデザインする」  マルチエンジニアリングのAZA