「事業継続力強化計画の策定を推進していきます・・」(696号)

相模原商工会議所のセミナーを受講しBCPについて学んできました。

2部形式式で1部:BCP(事業継続計画)入門編 2部:事業継続力強化計画

BCPというお言葉ご存知ですか?ウィキペディアにはこのように書かれています。

BCP(事業継続計画)はとは、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を

最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。事業継続と復旧計画(Business

Continuity & Resiliency Planning, BCRP)とも呼ばれる・・。

昨今企業を取り巻く環境が大きく変わってきています。多発する自然災害。過去にも

M7を超える地震が頻繁に起こっており、また台風の被害も年々大きくなってきております。

豪雪におる交通網の寸断、火山の噴火などなど・・。自然災害の多い我が国において昨年2019年

は未曾有の被害に直面した1年でも有りました。北海道、東北、甲信越の大雪から始まり、

山形県沖地震、梅雨前線に伴う大雨、台風5号、8号、10号、15号、17号、19号

では死者を出す大規模な水害。特に台風19号とその後の爆弾低気圧による大雨では、

100人を超える死者・行方不明者が出ております。またM8~9クラスの内海トラフ巨大

地震が30年以内に70~80%の確率で発生すると予測されています。それ以外にも首都

直下型地震の30年以内に70%の確率で発生すると予想されています。また富士山の噴火

した際の火山灰は私達の会社のある神奈川では30cmほど積もるとの予想データーも有ります。

こうした多くの自然災害の他に、コロナウィルスのような感染症が国中あるいは世界中で流行

することをパンデミックと言われますが、このパンデミックによる被害対策も今後のBCPの

大きな課題になります。BCPを構成する4つの計画は・・・

①緊急時対応計画(ERP):避難、けが人対応、消化活動、安否確認、初期情報収集

②危機管理計画(CMP):対策本部設置、本格的な情報収集活動、情報発信活動、後方支援事業継続方針決定・実行指示

③事業継続計画(BCP):BCP発動、代替手段での業務継続/縮小/休止活動、業務復旧活動

④事業復旧計画(BRP)・具体的な事業継続計画・活動

BCP策定は大変な作業になります。そこで簡易版BCPの位置づけとして国の認定制度である

「事業継続力強化計画」が有ります。

第二部で受講した「事業継続力強化計画」とは、中小企業が自然災害等による事業活動への

影響を軽減することを目指し、事業活動の継続に向けた取組を計画するものです。このことに

より、経済産業大臣から計画の認定を受けた中小企業は、防災・減災設備に対する税制優遇、

低利融資、補助金(ものづくり補助金等)の審査上の加点等の支援を受けることができます。

計画に記載する取組は、例えば、災害時における従業員の避難・被害状況把握、災害時における

社内体制の設定などの初動対策に加え、人員、設備、資金繰り、情報保全などで必要な対策の

検討、従業員への訓練や計画の見直し等の実効性の確保などを計画に盛り込むこととなります。

BCP策定の前段階として弊社でも早急に「事業継続力強化計画」の策定を行っていきます。

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