「日本柔道復活への道・・」(685号)

先日、柔道男子日本代表監督の井上康生さんの講演に伺いました。

経営者の受講者が多い中で、誰よりも堂々と、経営者の振る舞いをされていました。

内容は、強い日本柔道を復活へ導いた、哲学と信念、行動と置き換えると全部経営

にも精通する内容でも有り、またマネジメント論は明快で信念に満ちあふれ

ていました。井上康生さんは選手としても監督としても素晴らしいと思っておりま

したので、とても勉強になりました。想像以上に井上さんは講演は時折、ユーモアを

入れられるなど、話術も上手で、言葉にできる力がある方だとも思いました。

起業家、経営者として、常に学びたいと思っておりますので、なるべく講演会や

セミナーには参加しておりますが、特に「異業種」の方の話を聞くようにしています。

講演の内容は、柔道男子日本代表監督のマネジメント論と井上さんがまず話された

のは、柔道への想いです。心技体のバランス、充実が何より大事だそうです。

次に、オリンピックや世界選手権などに向かう姿勢です。

最初に選手、コーチ、スタッフ、関係者に伝えるのは「覚悟」だそうです。

「日本代表として、最後まで戦い続ける姿勢を持てるかどうか」の覚悟を問います。

その覚悟がなければ、「すぐにこの場から去れ」と伝えると、チームは引き締まる

そうです。強烈なリーダーシップを感じました。

井上さんは、世代の異なる若者の価値観などにも配慮して、一方的に何かを伝えたり、

押し付けたりすることはせず、必ず双方向のコミュニケーションを大切にされています。

井上さんは4つのテーマを設定して、世界と戦える強い組織を構築しているとのことです。

1.自己形成

人生観、仕事観、自己マネージメント力、自主性、自立性、知識力、感謝の気持ちなど

の総合的な人間力が、選手としての力につながるということでした。

2.強さ

技術、体力面でのトレーニングに加えて、データ分析力、精神力(負けず嫌い)、準備力

(不安要素を取り除く努力)、進化したい思い(挑戦し続ける心)が重要とのことでした。

3.組織

マネージメント、ゼネラリスト、計画性などをキーワードに、監督はチーム全体を最適化

するために段取りすることが重要とのことでした。

4.スポーツの価値

柔道を通じた世界各国との交流や、オリンピックなど世界大会の意義などを教えていただ

きました。

最も印象的だったことは、伝統的な競技である柔道の指導者も「時代は常に動いているの

で、常に変わり続ける姿勢」を強く持たれていたことでした。

環境変化に対応しつつ進化する・・常に変わり続ける姿勢を大切に持ち続けて行きます。

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