「今年のテーマは凡事徹底・・」(680号)

今年は、暦に恵まれて長い正月休みとなりました。年末年始はいかがお過ごしだった

でしょうか。オリンピックイヤーの本年の年始にあたり今年一年の会社と個人の目標

として「凡事徹底」をテーマに掲げ取り組んで行く決意を致しました。

個人でもやりますし、会社の取組にも基本的な考え方として取り込んでいきます。

さて元旦の日本経済新聞の「経営者が占う2020年度の景気」と題して主要企業の

経営者20人に2020年度の景気見通しを聞いたところ「実質国内総生産(GDP)

の前年度比伸び率は平均0.5%だった。20年度は引き続き世界経済の減速懸念がく

すぶるほか、五輪後の消費息切れが予測され、19年度より成長は鈍化する見通し。

設備投資が堅調なことや政府の経済対策で公共事業の積み増しが期待できることか

ら、景気の底割れは回避できるとの見方が多い。」との記事が掲載されていました。

経営者にとっては、胸をなでおろす記事でもありました。昨年の暮れに様々な経営者

の方々とお会いする機会には、本年の景気先行きを懸念する声を多く耳にしたからで

もあります。私達の行っている事業は、請け負う業務を主体としておりますので、

ご依頼を頂くお客様や外部環境で状況は一変する、そのことに左右されやすい事業で

有ります。ところが昨年は、事業モデルを「請け負い企業」⇒「物作り企業」にカジ

を大きく切った事によって、弊社の外部環境も大きく変わりつつあります。

正に、「自分が変われば相手も変わり、環境も変わる」とあるように沢山のチャンスを

頂く状況に変わりました。自ら進んで事業モデルを変えたというよりも、変わりゆく

時代の波に押し流されるピンチに対して事業モデルを変更することによりチャンス

に変えることが出来たのです。まだまだ厳しく予断は許しませんが、暁が近い状況で

あります。今年はそのチャンスをしっかり手中に収める年であると考えております。

そのためにも、私達に出来ることは、難しいチャレンジということではなく、当たり

前のことをしっかり行う。徹底的に行う「凡事徹底」であると思います。

あらゆる物事において、成功する為、結果を出す為には「何か特別な才能がないとい

けない」と思いこんではいないでしょうか?

元をたどれば、どんなことでも最初から上手くできる人など存在せず、皆思考錯誤を

繰り返して大きな結果を出しています。最初から上手くできる人が存在しないのであ

れば、結果を出す人、出せない人の間には、才能以外の別の何かが「差」として存在

している事になります。それが「凡事徹底」です。「凡事徹底」とはなんでもないよう

な当たり前のことを徹底的に行うこと、または当たり前のことを極めて他人の追随を

ゆるさないことなどを意味する四字熟語です。簡単な例えとして・・「腹筋を30回や

る」という事自体は基本的には誰でもできると思います。しかし、「毎日腹筋を30回

やる」だと途端にできる人が大幅に減ってしまうのです。1ヶ月続けばいい方で、

1週間も続かないなんて人も多いと思います。そして、この誰でもできる、なんでも

ないような当たり前の「腹筋を30回やる」ということ徹底して毎日実行できた人が、

後に引き締まった体を手に入れ、良いスタイルになるという「結果」を出すことがで

きます・・。「なんでもない当たり前のこと」をやる上で才能は必要ありません。なぜ

なら、それ自体は誰でもできることだからです。そこから結果がでるのか、でないの

かはその「当たり前のことを徹底してできるかできないかの差なのです・・。」

成功者、成功者と言わないまでも色んなことが上手く行っている人は、このことをし

っかりやっています。今めぐってきているチャンスを手中に収めるにも「凡事徹底」

(当たり前のことを徹底してやる)が鍵となります。年始にあたり今年一年の個人的

な抱負や目標を立てた方が多いと思いますがその目標達成に「凡事徹底」を基本として

やり抜いていけば必ず結果が出せることは間違いありません。本年一年が私達にとっ

て良い年になりますよう。共々に頑張りましょう!

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