「商流と物流の劇的転換期に・・」(643号)

コンピューティングの革命的な進歩による、「商流」「物流」の変化について金融機関が

月1で届けてくれる機関誌にこんなことが掲載されていました・・。

最近コンピューティングの革命的な進化によって、モノや情報などの流れが一気に

変わってきました。これは、ビジネスの前提やルールが変わることを意味しています。

世界では今何が起こっているか?そしてこれから何が起ころうとしているのか・・・?

これまで広告と言えばテレビ一新聞・雑誌などマスメディアが中心でした。

しかし最近は、Facebookを使えば、100円程度から広告を出すことが出来ます。

広告の制作を代理店に依頼する必要もありません。自分で作ることも可能です。We

bはもちろん、YouTubeやInstagram、Facebookなどを使って、個人でも簡単

に情報発信できるようになりました。これからの時代、スマートフォンやタブレット

はもちろんネットワークにつながるあらゆるものが広告媒体になります。そして家庭、

職場、車の中、屋外でも、ネットワークがつながるようになる。いつでもどこでも

誰とでも、双方向でコミュニケーションができる環境が整いつつあります。冷静に振り

返ると、“絨毯爆撃”のように闇雲に情報をばらまくマスマーケティングがいかに

前時代的であったか、そしてインターネットの普及によって、広告宣伝の前提となる

環境は180度変わりました。今までは「広告宣伝=大企業」が常識であり、大企業

が圧倒的な知名度を誇っていました。しかし、これからの時代、中小企業や個人が広

告宣伝の主役になるだろうと言われます・・。

物流

最近はAmazonの「Prime Now !というサービスを使えば、東京や大阪の一部では、

最短1時間で配送してくれるようになりました。アイスクリームのような冷凍食品さえ、届

けてくれます。中国の都市部では30分配送さえ始まっています。それを可能にしたのは、

バックヤードのスーパーハイテク化です。ストレートに言えば、倉庫に最新のIoTを

導入すると共に「ロボット化」を進めたかれです。弊社でもこの一部の技術支援を

行っています。Amazonは2012年にロボット倉庫のベンチャー企業を買収し新たな

システムを構築しました。倉庫業務では、POS端末を片手に人間が歩き回って商品を

ピックアップする、というのが一般的ですが、このシステムは逆であり、人間のいる

場所までロボットが商品を運んでくれる。オペレーターはピックアップするだけなので、

作業時間や移動距離を大幅に削減できます。ロボットだから24時間7365日の稼働も

できます。その正確性は99.99%であり、オーダーを受けてから15分以内にパッ

キングを終えて出荷できるます。2019年4月現在10万台以上の搬送ロボットが

稼働しており、これにより倉庫の運営コストが約3割も下がりました。Amazonで

は、生鮮食品などを配送する「AmazonFresh」のサービスが日本でも始まっていま

す。また米国や欧州では、「Amazon Restaurants」と呼ぶフードデリバリーにも

挑戦中。そのためAmazonは1時間以内に配送できる仕組みを必要としています。

このような物流を実現するためには、「ロボット倉庫」が不可欠でです。しかし1時

間以内の配送サービスを既存の事業者は提供出来ません。それは裏を返せば、Amazon

がこれを自前で実現できれば、配送サービスで他を圧倒できます。

今後5年くらいで、ネットで注文した商品が1時間以内に届くのが当たり前の時代に

なると言われています。

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