「創立30周年と生き残ることの厳しさ・・」(534号)

創立30周年と生き残ることの厳しさ

弊社は、平成とともに誕生し今年の10月20日に30周年の大きな節目を迎えます。

また今年は5月に新たな年号で新たな時代に入る、歴史的な転換期を迎えております。

かつて、企業の寿命は30年といわれました。初出は1980年代の日経ビジネスで、

ひとつの企業が「繁栄を謳歌できる期間」を平均30年としたものです。それから時を

経て、ビジネスを取り巻く環境は大きく変わりました。IoTとAIを軸とする第4

次産業革命は、既存の産業を破壊し、さまざまな業種の淘汰・再編を加速させるとも

いわれています。東京商工リサーチの調査によれば、2017年に倒産した企業の平均

寿命は23.5年。前年よりも0.6年低下しています。『過去の成功体験から抜け出せ

ず新たな取り組みに遅れたり、グローバル化や多様化するニーズのなかで新たな生産

性向上への投資もできず、倒産に至るケースも多い』と分析されます。実績のある企

業といえど、時代の変化に対応する柔軟性やフットワークがなければたちまち倒産し

てしまうことを示唆しています。またイノベーションが企業の淘汰・再編を加速させ

る昨今、企業間の競争を激化させています。

アマゾンをはじめとするインターネット通販の成長により、小売業界が大打撃を受け

また、自動車産業ではGoogleやAppleなどが参入し、熾烈な技術競争が繰り広げ

られています。これからは、30年以上にわたって繁栄を続ける企業は、ほとんどな

くなり平均寿命でいえば、20年は確実に切ると言われています。

混沌とした時代を勝ち残る確かな道として外部環境の変化をうまくとらえ、それに

応じて変幻自在に変化しながら成長するしか無いのです。私達の経営理念にもあるよ

うに、厳しい時代(ピンチ)だからこそ、大きく変われる(チャンス)と捉えるべき

ではないでしょうか。請負業務が主となる弊社の業績は、外部環境に大きく左右され

るのでこの30年間で経営を揺るがす危機を何度も経験していますしかしその度に、

弊社は成長を繰り返してきました。大変な時代だからこそ大きく変わるチャンスです。

共々に成長する意識を持ち、毎日の業務に邁進していきましょう。

終わりに新聞記事をご紹介致します。

『ラグビーの第55回全国大学選手権は、10連覇に挑んだ帝京大学に代わり、明治大

学が22季ぶりに王者に輝いた(12日)思い起こすのは昨年の決勝戦。明治は絶対

王者の帝京からリードを奪う展開だったが、終盤に押し込まれ、わずか1点差で涙を

のんだ。選手たちは、技術の差以上に「メンタルの差」を痛感したという。

その差を埋めるため、新たに取り組んだことがある。それは選手が私生活の中で

「毎日必ず行うこと」を三つ決め、毎晩、実際にできたかを振り返ることだった。

監督が選手に求めたのは、どんな状況にも平常心を失わない強さ。すると大会が近づ

く頃から、練習の質が変わってきたという。本年の決勝も最後まで大接戦だったが、

浮足立つことなく、相手の猛攻をしのいだ。スポーツも人生も「勝つか」「負けるか」。

だが、それは偶然の産物ではない。日々「自分に打ち勝つ」という瞬間を積み重ねて

こそ、何ものにも揺るがない自信が備わり、いざという時に、他を圧倒する力が出せ

る。「一日一日のたゆみない着実な精進こそ/一つ一つの小さな勝利の積み重ねこそ

/大勝利の源である」と。自ら決めた目標へ、きょう何をすべきか。そして何ができ

たか。かけがえのない一日を悔いなく飾ろう・・。』

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 「技術をデザインする」  マルチエンジニアリングのAZA