「人生を豊かにする生き方・・」(533号)

今年も書籍を年間150冊読むことを目標というか日課にしていきたいと思います。

現在読んでいる書籍「稲盛和夫 魂の言葉108」 皆さんご存知の通り、京セラ、

KDDI、経営破綻したJALの立て直しなど・・・3社を大きく成長・発展に導いた

経営の神様です。稲盛さんの人生は、挫折の連続でした。中学受験に失敗し、落ち込

んでいる時に当時の不治の病「結核」にかかり、その後起こる大戦では家は焼け、

家業は廃業に追い込まれ、大学受験では志望校に不合格、苦労して入社した会社は

倒産寸前。まさに挫折続きの青春時代では有りましたが、その後は人生に明るい希望

を抱き、一生懸命、誰にも負けない努力を続けて来たことで、道がひらけて来たのです。

この書籍の第一章「生き方」にこのように述べられています。

稲盛和夫 魂の言葉108

【ほんとうの人生】

『試練(ピンチ)を「機会」(チャンス)としてとらえることができる人・・そういう

人こそ、限られた人生をほんとうに自分のものとして生きていけるのです・・。』

「人生を豊かにする生き方」

『何のために人間は生きているのか。人生に目的はあるのか。日々の仕事や生活のな

かで、ふとしたときにこうした問いかけに立ち止まることが有りませんか。仕事があ

まりに忙しく、自分を見失いかけたとき。あるいは困難なことに出くわし、何もかも

投げ捨ててしまいたくなったとき。私たちはつい、一番に楽な道を選びがちです。

それは楽になりたいという「欲に迷う」、人間という生き物の本能とも言えるのです。

人は易きに流れます。放っておけば人間は際限なく、財産・地位・名誉を欲しがり、

快楽に溺れてしまうのです。地位も名誉も生きるためのエネルギーと言えばそれまで

ですが、こうしたものは現世限りのもので、どれひとつ、あの世に持っていくことは

できません。そのなかで唯一、不滅なものとは何か。稲盛氏は、それは『魂』だと

言います。稲盛氏にとって、人間は何のために生きているのか、という問いの答えは、

「生まれたときより少しでもましな人間になる」「わずかなりとも美しく崇高な魂を

持って死んでいくためなのです。」といわれます。生きていくことは、楽しいことより

も苦しいことのほうがずっと多いものです。だからこそ、そうした苦しみは魂を磨く

ための試練だと考えることが大切なのです。何か正しいのか、未来への見通しも定か

ではない現代社会では、まず何よりも、「生き方」が問われていると言えるでしょう。

「人間は何のために生きているのか」という根本的な問いに向き合い、生きる指針と

なる「哲学」こそが、この混迷の時代を生き抜くために必要なのです。労苦を試練と

とらえ自分の魂を磨く絶好の「機会」だと思うこと。そのように人生の意味・目的を

考え、日々鍛錬を欠かさないこと。これこそがその人の人生をより豊かなものにして

くれる「生き方」なのではないでしょうか・・』

様々な経営者のお話を聞いたり、書籍を読んだりしますが、皆さんは少し古いタイプ

の経営者と思われるかもしれませんが、私は稲盛さんのこのような考えは絶対正しく、

生きる上で、仕事を行う上でも、最も大切な考え方だと思います。

念頭にあたり肝に命じたい、お言葉を紹介させて頂きました。

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