健康経営情報の水曜日。今日は、ちょっとした なぞなぞ から始めてみます。
Q:使うときつかわず、使わないときに使うものは?
A:お風呂のフタです。
では、使わないと失ってしまうもの は何でしょう?
いくつかありますが、代表的なのは「筋肉」と「体力」です。英語には “Use it or lose it” ということわざがあります。直訳すると「使うか、失うか」。つまり、人の体や能力は「使わなければ衰えてしまう」ということなんですね。
◎歩幅と認知症リスクの関係
谷口優さんの本『認知症の始まりは歩幅でわかる』(主婦の友社)には、こんなことが書かれています。歩幅が狭い人は、広い人に比べて認知機能が落ちるリスクが3倍以上 になるそうです。歩幅の縮小は、脳の衰えを示すサインでもあるのです。理想的な歩幅は 65センチ。新聞紙の幅(40.6センチ)をまたげれば合格とされています。歩き方は「とぼとぼ小股のペンギン」ではなく、「大股さっそうのライオン」をイメージすると良いそうですよ。
◎歩くことの効果と継続の力
歩くと脳はフル回転し、認知症予防にもつながります。「もう年だから無理かな」と感じたときこそ、“Use it” を思い出したいですね。著者自身も、日常の移動手段として歩いていたことが、大きな財産になったと振り返っています。交通が不便な場所に住んでいたため自然と歩く習慣が身につき、それが健康の基盤になったそうです。健康を意識しての一歩を、一年、十年と積み重ねれば、大きな効果となって返ってきます。
◎「歩み」は自分の歴史になる
「歩み」という言葉には「歴史」という意味もあります。日々の一歩は、そのまま自分の人生の歩みとなり、未来をつくっていくのです。私たちもまた、一人ひとりの健康づくりの歩みが、会社の成長と歴史を築く力になります。ぜひ今日から、意識して 一歩大きく 歩き出してみませんか?