健康経営情報の水曜日です。今日8月27日から「秋の睡眠健康週間」が始まりますのでその内容についてご紹介したいと思います。
■ 眠りに注目が集まる時代
近年は“良質な睡眠”を目的とした旅行「スリープツーリズム」が話題になっています。宿泊施設では、高機能の寝具や眠りに適した照明、睡眠によい成分を含んだ料理の提供、さらに日中のアクティビティなどを取り入れ、「旅を通じてぐっすり眠れる」環境づくりに取り組んでいるそうです。背景には、多くの人が睡眠不足や睡眠障害に悩んでいる現実があります。厚生労働省の令和4年度(2022年度)の調査によると、
* 「夜中に目が覚めて困った」人は約5割
* 「睡眠の質に満足できなかった」人は3割以上
と報告されています。想像以上に多いですよね。
■ 睡眠ガイドラインの目安
厚労省がまとめた「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、年齢ごとの睡眠時間の目安は以下のとおりです。
* 小学生 … 9~12時間
* 中高生 … 8~10時間
* 成人 … 6時間以上
* 高齢者 … 「床上時間」(寝床にいる時間)が8時間を超えないよう注意。眠れないからと長く寝床にいることは、かえって健康リスクになるとも言われています。
■ 質の高い眠りのための工夫
日常生活でできることは、実はたくさんあります。
* 就寝直前の食事は控える(体の回復を優先できる)
* 朝食をしっかり取って体を目覚めさせる
* 日中に太陽の光を浴び、体内時計を整える
* スマホやタブレットの光は寝る直前に浴びない
* 適度な運動は深い睡眠につながる
* 入浴は就寝の1~2時間前に済ませる
* アルコールやカフェインは就寝前は控える
■ まとめ ― 睡眠から健康を整える
「良い眠り」は健やかな日常の基盤です。この「秋の睡眠健康週間」をきっかけに、日々の生活を振り返り、睡眠の質を高める工夫を取り入れてみましょう。快活で充実した一日一日を過ごすために、まずは“眠りの見直し”から始めたいですね。