いつも弊社ブログをご覧いただきありがとうございます。お仕事情報の木曜日、今日は業界の話題を取り上げてみたいと思います。最近、日刊工業新聞に「AI一本足の“アキレス腱”抱える…」というタイトルの記事が出ていました。タイトルはちょっと物騒ですが(笑)、中身はとても興味深く、私たちの仕事にも深く関係する内容でした。
■ AI半導体がけん引役に
今、半導体装置メーカーはAI関連の需要で非常に好調です。GPUやAI用の専用チップなどの生産が活発で、それをつくるための装置がよく売れているということですね。弊社がお取引している装置メーカー様も好調で、来期も利益の増加を見込んでいるとのこと。特に台湾や韓国では、AIサーバー向けに前工程の装置の需要がしっかり伸びているそうです。
■ でも、ちょっと気になるポイントも…
一方で、これまで勢いがあった中国市場がやや落ち着き始めているとか、車載半導体の在庫が積み上がっているといった声も聞こえてきます。実際、中国の新興企業向けに売れていた装置の需要も一巡しつつあるようです。
また、米インテルや韓国サムスンの新規投資も足踏みしていて、装置メーカーにとっては「いつまでもAIだけに頼っていて大丈夫かな…?」という不安もあるわけです。
■ 私たちにできること
こうした変化を見て感じるのは、「ひとつの分野に頼りすぎないことの大切さ」です。
弊社では装置メーカーの皆さまを設計の面からサポートさせていただいていますが、今後はさらに多様な分野・製品への対応力を高めていく必要があると感じています。どんなニーズにも応えられる柔軟な技術と、変化を前向きに受け止める姿勢。これが、私たちがこれからも大切にしたいことです。
AIに支えられた今の追い風を大事にしながらも、次の時代にしっかり備える。そんな気持ちで、これからもものづくりの現場に寄り添い続けていきたいと思っています。