【半導体情報】毎週木曜日は「仕事に関する話題」をお届けしていますが、今日はインド半導体市場の急拡大について取り上げます。
私たちの業界でも大きな関心事となっている半導体市場の地殻変動。その中で、いま最も注目されているのが「インド」です。
■ インド、2030年に市場規模3倍へ
2023年に380億ドルだったインドの半導体市場は、2030年には1,090億ドルに達すると予想されています。これは、世界市場においても無視できない規模です。
この急成長を背景に、インド政府も本腰を入れています。国産化を強力に推進し、約4兆円規模の支援金を用意。中国依存のリスクを脱し、自国での製造体制構築を急いでいます。
■ 日本企業も続々と参入
こうした動きに呼応するかのように、日本企業の進出も加速中です。
* ルネサス:現地企業との合弁で後工程工場を建設
* 東京エレクトロン:タタ・エレクトロニクスと基本合意を締結
* ディスコ、キヤノン、富士フイルム:インド法人設立や生産拠点の検討を進めています
この動きはまさに、日本の半導体産業にとって新たなフロンティアの到来とも言えるでしょう。
■ なぜインドなのか?
米中貿易摩擦の影響で、世界のサプライチェーン再構築が進む中、インドは「ポスト・チャイナ」の最有力候補となっています。民主主義国家であり、若い人口が豊富、そして政府の支援も手厚い。この条件が揃っている国は他にありません。特にインド政府は、日本と台湾の半導体技術を高く評価しており、協力を強く望んでいます。まさに追い風です。
私たちアザエンジニアリングとしても、こうした世界の動向にアンテナを張りながら、ビジネスチャンスと捉えて参ります。
今後も、皆さんと一緒に最新動向を学び、私たちの強みを活かせる場を広げて行きたいと思います!
※本記事は「電子デバイス産業新聞」の報道を参考にしています。