「地元企業スポットライト:株式会社 日本油機」(1506号)

プラスチック成形機器のリーディングメーカーである株式会社 日本油機が、創業から約70年にわたり射出成形機の設計技術を核として、スクリューデザインの改良に注力してきました。その結果、成形現場での問題点の解消や不良品の削減など、効率的な生産を追求し、資源の少ない日本で高品質な製品作りを実現する方法を模索しています。
この取り組みから生まれたのが、再生ペレット製造装置「SRルーダー・バンビ」です。この装置は、プラスチック成形過程で発生する廃材や余剰材を再資源化し、「再生ペレット」として工場内で直接再利用可能な原料に変換します。このプロセスにより、廃棄物の発生を抑制しつつ、現在の原材料高騰の中で材料コストの削減にも貢献しています。
「SRルーダー・バンビ」は、国内外での需要が拡大しており、韓国やタイを含むアジア20カ国以上に輸出されています。同社はプラスチック成形機用スクリューの設計を専門としており、業界内で高い評価を受けています。
また、会社の雰囲気は非常に家庭的で、社員間の仲の良さが特徴的です。特に訪問時には、故人となった市川美代子会長(社長の母)が「お抹茶を立てる」サプライズがありました。会長の温かなおもてなしは、多くの訪問者にとって忘れがたい思い出となっています。市川会長のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、彼女が築き上げた人間関係の大切さを社内外に伝え続けます。このように、革新的な技術と深い人間味を兼ね備えた企業として、我々のパートナーは今後も業界をリードし続けることは間違いありません。