「変化への適応と持続可能なマンション管理の教訓 」(1466号)

私は現在、私が住むマンションの理事長を務めております。日々忍耐と勉強をさせて頂いています。また理事会運営と他に現在社会問題でも取り上げられるようなった「大規模修繕」の準備、及びこの先30年間に渡るマンション長期修繕計画に取り組んでいます。この大プロジェクトは、総額40億円を超えることや積立修繕費の値上げなども関係してきますので住民の満足を追求しながら、幅広く彼らの意見や要望を取り入れることに重点を置いて進められています。しかし、このプロセスは一部の住民からの反対に直面しており、特に一人のプロジェクトチームメンバーが「自主管理方式」の採用を提案し、私たちのアプローチに反対チラシを全戸配布するなど公然と異議を唱えています。

この経験は、ビジネスと同様、マンション管理においても変化への適応がいかに重要かを教えてくれます。「設計監理方式」を採用している私たちのアプローチは、専門家の知識と管理を組み合わせることで、現代の大規模修繕の主流となっています。これに対して、「自主管理方式」を提案する住民は、住民自身が直接業者選びや修繕箇所の決定を行う方法です。
私が理事長として学んだ重要な教訓は、変化に対応する柔軟性と、他の成功事例から学ぶ意欲の重要性です。隣のマンションを視察した際、私たちのマンションと比べて管理の質や外観の保持が如何に異なるかが明確になりました。そのマンションは建設時から一貫して専門の管理会社による全面的な管理を委託しており、その結果として10年から15年は新しく、美しく保たれています。
ここから得られる教訓は、独りよがりの自己流の管理ではなく、専門知識を生かし、他の成功事例から学ぶことの重要性です。自己流で進めた結果、かつては優雅で憧れの存在だったマンションも、時間が経つにつれて設備の老朽化や外観の劣化が進み、資産価値も低下します。
この教訓はビジネスにも当てはまります。時代の変化やニーズの変化に迅速に対応できる柔軟性と、外部の専門知識や他社の成功事例から積極的に学ぶ姿勢が企業成長の鍵です。私たちのマンション管理の取り組みから得た教訓は、ビジネスにおいても、変化に対応し、持続可能な成長を実現するためには、外部の知見を取り入れ、継続的に改善を図ることが不可欠であることを示しています。
最終的に、私たちが目指すのは、住民が満足し、時間が経っても価値を保持できるマンションの管理。そして、その教訓をビジネスにも生かし、変化に適応し続ける経営を目指しています。