「”デジタル時代のスマートフォン利用の適正化”」(1477号)

健康を意識して、車通勤から電車通勤へ切り替えスマートフォンの万歩計アプリで計測される歩数が大幅に増加しました。電車通勤に変えて目につくことの一つが、スマートフォンを手にしている人々の多さです。歩きながらスマートフォンを操作する人も少なくありません。私も実際に確認してみると、思った以上に使用していることが分かりました。最近のスマートフォンには、使いすぎを防ぐためにデジタルウェルビーイング(デジタル機器の健全な利用を促進する概念)を支援する機能が標準装備されています。iPhoneでは「スクリーンタイム」機能を、Androidでは「デジタルウェルビーイング」という名前で提供されており、設定メニューからアクセスできます。またスマートフォンを使用していると、広告が次々に表示されます。私たちの日常は情報にあふれ、インターネットやSNSでは閲覧履歴を分析し、関心を引く情報が提示されます。この消費社会では、情報に流されるだけで時間を無駄にしてしまうことも。「スマホ依存症」になっていないか、自問自答することが大切です。依存状態にある人が医療機関を訪れるケースもあります。以下のような行動が見られる場合は、スマホ依存に注意が必要です。


• LINEなどへの返信を気にしてしまい、頻繁にチェックする
• 常にスマホが手元にないと落ち着かない、不安を感じる
• 食事中もスマホの画面を見ることが多い
• 風呂やトイレにもスマホを持ち込む
• 人と会話している最中もスマホをチェックする
• スマホを見ながら寝てしまう
• 起床後、最初にすることがスマホチェック
• 歩きスマホをしてしまう
• 外出中にスマホのバッテリーが切れると不安になる

スマホの過度な使用を防ぐには、使用に関するルールを設けることが有効です。例えば、「就寝前2時間はスマホを見ない」「枕元にスマホを置かない」「仕事中や勉強中、食事中はスマホを触らない」といったルールを実践することが推奨されます。また、スマホの使用を制限する機能を活用するのも良い方法です。スマホ依存の習慣は単なる意志の力では改善が難しいため、使用制限機能の利用など具体的な対策を講じることをお勧めします。また、自分や子どもがスマホに依存しているかもしれないと感じたら、早めに医師に相談し、必要な場合は治療を受けることも重要です。現代社会では、スマホやインターネット、ゲーム依存症の治療を行う医療機関が増えています。スマホ依存を感じたら、遠慮せずに専門家に相談しましょう。

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