「復興支援を考えたい」(1479号)

今日は3月11日、東日本大震災が発生した日です。当時を思い返すと、津波に飲み込まれる街や人々の映像、原発の爆発、頻繁に起きる余震、計画停電の実施、ありとあらゆる物資の不足、そしてスーパーやガソリンスタンドに並んだ人々の姿が思い出されます。それから13年が経ちました。しかし、復興支援は計画通りに進まず、特に原発事故が発生した福島県では問題が深刻です。震災発生から5年後の2016年に掲載された新聞広告には、こんな文が書かれていました。

広告コピー:「あなたの思う福島はどんな福島ですか?」
添え書き:「福島県という名前を変えないと、復興は難しいのではないかと言う人がいます。
海外のかたの中には、日本人はみんな、防護服を着ていると思っている人もいるそうです。
あなたの思う福島はどんな福島ですか?
福島にも、様々な人が暮らしています。くくることはできません。うれしいこと。くるしいこと。
進むこと、まだまだ足りないこと。光の部分。影の部分。避難区域以外のほとんどの地域は、日常を歩んでいます。お時間があれば今度ぜひいらしてくださいね。ふらっと、福島に。
いろいろな声によって誇張された福島はそこにはありません。
おいしいものが、きれいな景色が、知ってほしいことが、たくさんあります。
おもしろい人が、たくさんいます。未来に向かう、こどもたちがいます。
あなたの思う福島はどんな福島ですか?あなたと話したい。五年と、一日目の今日の朝。
福島の未来は、日本の未来。昨日までの。あたたかなみなさんからの応援に感謝します。
原発の廃炉は、長い作業が続きます。名前は変えません。
これからもどうぞよろしくお願いします。」

私たちにとっては、少し遠くなった過去の出来事かもしれませんが、福島の方々は今も現実と向き合いながら生活を送っています。私たちの生活には直接関わってこないかもしれませんが、今年の元旦には能登地方で震災が発生し、多くの方々が甚大な被害を受けました。東日本大震災の数年後にJR東日本が掲載したポスターには次のような広告コピーがありました。
広告コピー:「がんばれ」の次には、「遊びに来たよ」という一言が東北の力になると思いました。

今年の10月に、私たちの会社は創業35周年を迎えます。記念行事を探していましたが、能登の復興支援に役立てる取り組みを計画していきたいと思います。

技術支援定額サービス(技術屋のサブスク)