「3.11を振り返り、防災への意識を高める」(1480号)

日本は自然災害が頻繁に起こる国です。2011年3月11日(3.11)の悲劇を含め、2000年以降、多くの大規模な自然災害がこの国を襲ってきました。これらの災害は、多くの命を奪い、生活を一変させました。テレビやインターネットでの報道を通じて、私たちはその瞬間を目の当たりにしました。しかし、時間が経過するにつれて、これらの災害の記憶は徐々に薄れ、防災への意識も低下する傾向にあります。
最近の報道番組で防災に関する議論がなされていることを目にしました。これを機に、改めて防災への意識を高め、具体的な対策を講じることの重要性を認識する時です。

大型地震に備える防災対策
大型地震は予告なく発生します。ここでは、日常から準備しておくべき基本的な防災対策を3つ紹介します。

1. 家族で防災会議を実施する
家族全員で安全な場所、避難経路、防災バッグの保管場所、非常時の連絡方法などについて話し合い、共有しておきましょう。予め計画を立てておくことで、いざという時に冷静な対応が可能になります。

2. 防災活動に参加する
9月1日は日本における「防災の日」と定められており、この日を中心に設けられた「防災週間」は、各地で様々な防災関連のイベントや活動が行われます。自治体主催の避難訓練をはじめ、地震やその他の災害発生時における安全な行動指針を学ぶ絶好の機会となります。また、これらの活動への積極的な参加は、地域コミュニティとの絆を深め、協力体制を築く上でも非常に有効です。
昨年、マンションの理事長として防災および消防に携わる機会を得た経験から、防災対策の重要性を再認識しました。具体的には、消防設備やAEDの取り扱い方法の確認、災害発生時の避難ルートや体制の見直しを行いました。これらの取り組みは、住民の安全と安心を守る上で不可欠であり、日頃からの備えがいかに重要かを実感しました。
防災活動への参加は、自らと地域の安全を守るための知識と技能を高めるだけでなく、共に支え合う地域社会の構築に貢献します。日常生活での防災意識の向上を目指し、積極的に関わることが求められています。

3. 住宅の耐震診断を受ける
1981年以前に建てられた建物は、現在の耐震基準に満たない可能性があります。建物の耐震診断を受け、必要に応じて耐震補強を行うことで、地震の際の安全を高めることができます。
3.11の記憶が遠のく中で、私たちは再び防災への意識を高め、準備を整える必要があります。家族で話し合いを行い、地域の防災活動に参加し、住宅の安全性を確認することが重要です。自然災害は予測不可能ですが、備えることでその影響を最小限に抑えることができます。 

技術支援定額サービス(技術屋のサブスク)