「AIを使いこなす人に仕事を奪われる!」(1484号)

ビジネスパーソン向けのライフハックマガジン、月刊「DIME」をお読みになっていますか?

今月号の一つの特集は「タイムパフォーマンスが劇的に向上するAIの仕事術」です。話は少し長くなりますが、AIを使っていかないと仕事が奪われる現実と、設計現場でAIが出来ることをお伝えさせてください。
超高速で日進月歩を遂げる生成AIが大きなブームを迎える兆しです。しかし、少し前までは「AIが仕事を奪う」「AIによってなくなる職業」といった話題が注目されていました。しかし、「DIME」では、現実はかなり異なると指摘しています。実際のところ、「AIが仕事を奪う」のではなく、「AIを使いこなす人に仕事を奪われる」状況に変わりつつあります。ちなみに、先日ある企業からの設計依頼があったので、アイデア出しをChatGPT 4.0にお願いしてみました。

【ChatGPT4.0へのプロンプト(質問)】
以下の条件の機械設計業務のアイディアを下さい。
・建物と建物との間の距離が50メートルあります。
・この間を結ぶ金属製の配管4インチ5本、5インチ7本が水平に配管で結ばれています。
・この配管の地上からの高さは5メートルの高さにあります。
・この配管は地上からラックに支えられています。ラックの配置は2メートル間隔です。
・建物建設から30年を超えており、配管の表面にサビや損傷があります。
・配管に万一穴が空き、配管内を流れる有毒ガス漏れたら爆発事故を招いてしまします。
・そこで現在の配管の損傷具合を表面的に撮影し分析し配管の交換時期などを検討したい。
一例ですが、配管をサポートしているラックを配管の長さ方向に自走するロボットで撮影を行う。
・高所ですが足場を組むようなことは出来ません。高所作業車を使用します。
そこで5メールの高さにある配管の表面測定方法のアイディアを出してください:

【ChatGPT4.0の解答】具体的に5案だしてきました。
建物間の配管の表面損傷を分析するために、安全かつ効率的な測定方法が必要です。足場の組立が不可能で、高所作業車を使用する条件下では、以下のようなアイディアが考えられます。

1. 自走式検査ロボットの利用
概要: 配管をサポートしているラックに沿って移動可能な自走式ロボットを開発または利用します。このロボットは、高解像度カメラや他のセンサーを装備しており、配管の表面状態を詳細に撮影し、損傷やサビの有無を検出できます。
技術: 配管の周囲を360度撮影できるカメラシステム、赤外線カメラ、超音波センサーなどを組み合わせることで、表面だけでなく、配管の壁厚の減少も検出可能にします。

2. ドローンを用いた空中撮影
概要: GPSや手動操作により精密な飛行が可能なドローンを使用して、配管の表面状態を撮影します。ドローンは、高解像度カメラを搭載し、アクセスが困難な配管の部分の映像や写真を取得できます。
技術: ドローンには、高解像度カメラの他に、熱感知技術や3Dスキャニング技術を搭載し、損傷の程度やサビの範囲をより詳細に分析できるようにします。

3. 高所作業車と携帯式センサー
概要: 高所作業車を使用して、作業員が配管の近くまで移動し、携帯型のセンサー(例えば、超音波探傷機器や磁気探傷装置)を使用して配管の損傷を検査します。
技術: 携帯型センサーを用いることで、配管の表面だけでなく、内部の損傷や腐食の程度も検出することができます。これにより、より精密な損傷評価が可能になります。

4. 拡張現実(AR)技術の活用
概要: 高所作業車から、AR技術を用いたデバイス(タブレットやスマートグラス)で配管の表面を撮影し、リアルタイムで損傷箇所を視覚化します。
技術: ARデバイスは、過去の検査データや3Dモデルと現場の映像を重ね合わせることで、特定の損傷箇所や検査対象エリアを正確に特定しやすくします。

5. 機械学習を用いた画像分析
概要: 撮影した画像データを基に、機械学習アルゴリズムを訓練し、損傷やサビの識別と分類を自動で行います。これにより、損傷の程度や緊急性を迅速に評価できます。
技術: 撮影した画像から特徴を抽出し、既知の損傷パターンと比較することで、損傷の種類や重大性を判断します。また、時間経過による変化も追跡できるようになります。これらの方法は、高所にある配管の損傷評価において、安全性と効率性を確保するためのものです。適切な方法の選択は、具体的な作業環境、利用可能な技術、予算、および所要時間を考慮して行うべきです。
実際にすごく役立ち、このうちの1案で提案書を作成しました。

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