「将棋の世界が教える“才能”」(966号)・・機械設計・製図のAZA

今年はオリンピック開催の都合で山の日が8月9日でした。本来は今日11日が「山の日」になります。2014年のTOYOTA自動車のポスターコピーをご紹介します。「山を越えないと見えない山があった。」山の日は2016年に初の8月の祝日として定められました。ちなみに、「世界一登山者数の多い山」と言われるのが八王子の高尾山は、年間登山者数が300万人にもなるそうです。山といえば、将棋の最高峰のお話をご紹介させていただきます。

「将棋の世界はいま、歴史的な変革期にある」と語るのは、十七世名人の資格を持つ谷川浩司九段。その大きな要因がAI(人工知能)だといいます。多くの棋士が将棋研究にAIを使うようになり、これまでの常識を覆すような指し手が誕生。約100年前の戦法が脚光を浴びるなど、あらゆる戦い方を研究することが求められるようになったそうです。その上で氏は「結局、毎日の積み重ねこそが勝負どころで、結果を左右する」といわれます。実戦では事前の研究が役に立たない場合も多く、ゆえに、当たり前のことを怠らずに続けられるかどうか。才能とは一瞬のひらめきではなく、地道な努力を「自然に長期間続けることのできる力のことを指します」どんなに才能に恵まれた人でも、努力なしに成功はありません。時代の変化を踏まえながら、なすべきことに全力を尽くす。まさに「努力し続ける力」こそ、変革期を勝ち抜く最も優れた才能といえます。「いったん決めたら、『続ける』ことです。目標を達成するまで、忍耐し、努力し続けることです。たたき続ければ必ず『勝利の扉』は開かれる」と・・。自分を信じ、未来を信じて、さあ今日も挑戦の一日を!