「困難は解決策を連れてくる」(969号)・・健康経営優良法人のAZA

先週出荷の装置が何とか予定日に間に合わすことが出来ましたが問題の山で・・・組立、追加工、再組立の連続で現場の皆様には大変なご苦労をお掛けしました。内容は設計・図面ミスも含めた内容がほとんどでした。私自身も現場のお手伝いをさせていただきました。ネガティブに考えると愚痴や文句の恨み節につながるので、ポジティブに捉えて今日の朝礼のお話をしたいと思います。世界No.1の総合モーターメーカーである日本電産。グループ企業数社の再建を担当し一年以内に黒字化をすべて達成。元専務の川勝氏の「困難は解決策を連れてくる」というお話です。

――日本電産芝浦が業界首位に立ち、なお成長軌道に乗ったところで、私は二社目の再建を命ぜられました。その会社はレベーターの速度制御機をつくるネミコンという社名で、規模こそ一社目より小さいものの、再建への道のりは遙かに難しいものとなりました。永守重信社長から与えられたテーマは、やはり一年以内の黒字化です。なぜ難しいかと言えば、新しい速度制御機をエレベーター製作会社に採用してもらうには、試験期間に最低一年を要するのです。そのためいくら新規の営業に走り回っても一年以内の売り上げ増に繋がらない状況にあったのです。そのため注目したのが当時開発ラッシュの続く中国市場でした。中国ではエレベーター製作会社の社長に自社製品を気に入ってもらえれば、僅か一週間で採用が決まるというのです。すぐに中国市場に打って出たことで、翌月から売り上げ増が見込めるようになりました。しかし中国の相手企業から支払いがなされないばかりか、手形制度が存在しないため訴訟に持っていくことすらできないという状況に直面したのです。この時も必死に打開策を探し求めた結果、上海にある国営商社と組み、相手企業に代金を支払わせることができました。中国では企業と企業よりも、人と人との関係が大きなウエートを占めているのです。中国とはそういう商習慣の国なのです。こうして八方手を尽くすことで黒字化への道筋をつけました。いかに困難な状況においても何かしら行動を起こせば解決策は必ず出てくるというのが、日本電産で得た一番の教えだったかもしれません。「困難は解決策を連れてくる」これは永守重信社長の言葉の中で私か最も感銘を受けたものの一つで、これに関連してこんな話をしてくれたことがありました。「向こうから困難さんがやって来る。誰でも困難からは逃げたい。だから君も困難から逃げたいだろう。しかし困難さんから逃げてみろ。困難さんは脇を通り過ぎて行くが、ひょっとその背中を見たら、後ろに『解決策』というリュックを背負っているじゃないか。逃げたら解決策も逃げて行くんだぞ」生きた教訓とはこういうものかと思ったものです。――新たなことに挑戦し立ち向かい、成長し成功を収めていくプロセスには「困難」がつきものです。私達の設計業務も白紙からものを作り出す業務ですので、困難の連続と言えるのでは無いでしょうか?毎日困難と向かい合い、立ち向かい、共々に成長していきましょう。――