「言志四録の春風秋霜(しゅんぷうしゅうそう)に学ぶ・・」(853号)

✖上司が部下に言いました。「口口の件、ダメじゃないか。××は、もっと△△に

してくれないと・・」。否定のみの指摘だと部下はへこみます。

🔺「口口の件。OOの点は良かった。ありがとう。しかし、××は、もっと△△に

してくれないか・・」。部下は半分やる気が出て、半分へこみます。プラスマイナス

ゼロですね。では・・どう言えばいいのか・・?

💮「OOの点は良かった。すばらしい。さらに××を△△にしたら、もっといいん

じゃないかな」

―否定的に指摘するのではなく、前向きに助言をする。これが「ポジティブ(前向き)

な会話の極意」といわれます。職場・家庭・地域で前向きな会話を心がけたいですね。

その鍵は、『相手を大切に思うこと』『相手の立場で考えること』です。そのことが

言い方に表れるのではないでしょうか。吉田松陰や勝海舟にも多大な影響を与えた幕末

の儒者・佐藤一斎の残した言志四録(げんししろく)は、一斎が後半生の四十余年にわ

たり記した随想録です。

指導者のための指針の書とされ、西郷隆盛の終生の愛読書だったといわれ、今日まで長く

読み継がれている書籍です。それには・・

『春の風のような穏やかな態度で人に接し、秋の霜のような厳しい態度で自らを律していく

(書き下し文=春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛む)』

朝は冷え込むこの時期ですが「春の風」との例えが響きますね。人は誰でも、自分に甘く、

相手に厳しくなりがちです。またよく人の文句言っている人、いちいちクレームをつけて

いる人、は要注意です。自分を見つめてみると案外、自分も人に支えられ助けられ、時に

は迷惑をかけながら生きていることに気づかされます。

幕末の儒学者のこの一節は「春風秋霜(しゅんぷうしゅうそう)」と略されます。

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