最近、社内で「挨拶をしているのに返ってこない」「無視されているように感じてしまう」
という声がありました。弊社では、出社時にアイタイムで打刻すると「おはようございます」という音声が流れます。それに合わせて挨拶をしてデスクに向かう。ただ、すでに出社している人から返事がない場面があり、挨拶をしている側が、少し寂しい気持ちになることがあるようです。返していない人も、悪気がないケースがほとんどです。ただし、返ってこない挨拶は、無視に見えてしまう。これは事実です。この問題は、弊社だけではありません。多くの会社が同じ課題に向き合い、工夫をしています。
たとえば、
・無印良品:管理職やリーダーが朝の入口に立ち、先に挨拶を返す当番制を取り入れました。「全員に挨拶を求める」のではなく、必ず返ってくる環境を先につくることで、自然と職場全体に挨拶が広がったそうです。
・アサヒビール:組織改革の中で、挨拶や身だしなみを仕事の基本動作と位置づけました。挨拶を「気持ちの問題」ではなく、組織を立て直す土台として扱っています。
・赤城乳業:5S活動の一環として、挨拶を「しつけ」の基本としています。入口での声かけや役割分担を通じて、挨拶が当たり前に交わされる環境づくりを続けています。
・トヨタ自動車:挨拶をマナーではなく安全確認・業務動作の一部と捉えています。現場ではリーダーが必ず先に返し、「返さない」という状態が起きにくい仕組みを作っています。
・星野リゾート:「全員で挨拶」をやめ、挨拶を返す担当者を明確化しました。その結果、挨拶が返らない場面そのものが減り、現場の雰囲気が安定したそうです。
これら5社に共通しているのは、挨拶を精神論や性格の問題にせず、仕組みとして捉えているという点です。挨拶は、会社でも、スポーツでも、家庭でも、人としての基本です。
「おはようございます」「お疲れさまです」「お先に失礼します」
この一言があるだけで、職場の空気は確実に変わります。挨拶は、「あなたの存在を認めています」というメッセージです。仕事のスキルや成果の前に、挨拶はすべてのコミュニケーションの入口。私は、これをビジネスの一丁目一番地だと考えています。今日からで構いません。挨拶を受け取ったら、ぜひ一言、返してください。それだけで、職場の雰囲気は必ず良くなります。『挨拶をする』⇒『挨拶を交わす』へ!今週も、爽やかな挨拶から、良い仕事を始めていきましょう。