仕事がうまくいかない時に読みたい一冊・運を好転させる習慣(1921号)

日々課題と向き合っていると、時には「なぜ今、こんなトラブルが重なるんだ」「自分は運が悪いな」と感じてしまう瞬間があるかもしれません。実は最近、喜多川泰さんの『運転者』という本を読み返し、改めて「運」の本質について深く考えさせられました。この本は、人生どん底の主人公が不思議なタクシーの運転手に出会う物語なのですが、そこで語られる「運」の定義が、我々エンジニアや経営に携わる者にとって非常に刺さる内容だったのです。今日はそのエッセンスを少し共有したいと思います。
 1. 運は「良い・悪い」ではなく「貯める・使う」:本の中で印象的だったのは、「運はポイントカードと同じで、貯める時期と使う時期がある」という考え方です。仕事において、一生懸命準備したのに結果が出ない、あるいは理不尽なトラブルに見舞われる……。そんな時、私たちは「運が悪い」と片付けがちです。しかし、実はその時期こそが「運を貯めている期間」なのだそうです。コツコツと誠実に仕事を積み重ねることは、いわば「徳」や「運」をチャージしている状態。いつか必ず訪れる「ここぞというチャンス」でそのポイントを使うために、今はエネルギーを蓄えているのだと考えれば、苦しい局面の見え方も変わってきます。
2. 「上機嫌」こそがプロの技術:もう一つ、私の心に強く残ったのが、「上機嫌でいないと、運の転換点に気づけない」という言葉です。不機嫌でいると、せっかくのチャンスや周囲からの助けが見えなくなります。我々エンジニアの世界でも同じです。難しい設計やトラブル対応の時こそ、いかに「上機嫌」でいられるか。それは単なるポジティブ思考ではなく、「どんな状況も未来のプラスに転じさせる」という強い意志です。リーダーが上機嫌であれば、チームに良い風が吹き、解決の糸口も見つかりやすくなる。上機嫌でいることは、一つの「プロのスキル」だと言えるのではないでしょうか。
 3. 「次世代」へ運を繋ぐ:この本が教えてくれる最大の教訓は、「貯めた運は、自分だけで使い切らなくていい」ということです。アザエンジニアリングが今こうして挑戦を続けられるのも、先代や先輩たちが積み上げてくれた信頼(運)があるからです。今度は私たちが、誠実な仕事を積み重ねて「運」を貯め、それを次の世代や、支えてくれる家族に繋いでいく。そんな「恩送り」の精神こそが、企業が長く続く原動力になると確信しました。皆さんも、もし今日「ついてないな」と思うことがあったら、「よし、今しっかり運が貯まったぞ!」とニヤリと笑ってみてください。その上機嫌な態度が、きっと明日を切り拓く鍵になるはずです。
さあ、今日も上機嫌で、最高の設計しましょう!

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