先日、電子デバイス産業新聞に掲載された「電子デバイス天気予報、空前のメモリーバブル到来」という見出しの記事が、非常に印象に残りました。2026年の半導体・エレクトロニクス市場は、ひと言で言えば「メモリーに振り回される一年」になりそうです。背景にあるのは、AIの急速な普及です。データセンターを中心としたAIインフラ向け需要が一気に拡大し、その影響で、PCやスマートフォンといった民生向けメモリーの供給が極端に逼迫しています。その結果、
* 一部の企業では最終製品の減産
* 部材コスト高騰による価格転嫁
* 価格上昇による需要の冷え込み
といった、負の連鎖が起こりかねない状況です。まさに、空前のメモリーバブルは「市場を引っ張る原動力」であると同時に、「最大のリスク要因」という、非常に難しい局面に入っています。
■ 設計現場から見る、今回のメモリーバブル:私たちのように、半導体製造装置の設計に携わる立場から見ると、この状況は決して「対岸の火事」ではありません。
✔ 投資がAI・先端分野に集中する
✔ 装置の要求仕様がより高度・複雑になる
✔ 一方で、コスト・納期への要求は厳しさを増す
こうした流れは、設計の質とスピードの両立を、これまで以上に求めてきます。単に「忙しくなる」という話ではなく、設計力そのものが企業価値を左右する時代に入ったと感じています。
■ 追い風の中でも、足元を固める:市場が盛り上がるときほど、
* 需給バランスの変化
* 突然の減産
* 投資判断のブレ
といったリスクは、必ず表面化します。だからこそ私たちは、目先の景気に一喜一憂せず、設計の基礎力・人材育成・品質を磨き続けることが何より大切だと考えています。2026年は、「チャンスの年」であると同時に、企業の真価が問われる一年になりそうです。アザエンジニアリングは、この大きなうねりの中でも、お客様から真っ先に声を掛けていただける設計会社であり続けたいと思います。