「半導体業界の今とこれから」(1842号)

最新の「半導体業界の未来予測」の記事から気づきを共有したいと思います。
◎半導体企業の明暗
今年の第1四半期、アドバンテストは好調で業績を上方修正した一方、東京エレクトロンは下方修正を余儀なくされました。世界では米エヌビディアの決算発表に市場が揺れ動いており、生成AIの追い風を受けながらも「ブームは一時的か?」という見方も出ています。
しかし、専門家は「AIはまだ黎明期。市場拡大はこれからも続く」と強気の見方を示しています。短期的には株価や業績が上下しても、中長期的な成長シナリオは揺るがないというのです。
◎4つのリスクと業界動向
記事では、半導体業界を取り巻く「4つの不安」が指摘されていました。
1. 米中摩擦と中国リスク
2. 関税問題
3. 企業間の二極化(勝ち組と負け組)
4. 中国半導体メーカーの台頭
ただし、いずれも短期的な波乱要因にすぎず、長期的な市場拡大は続くとされています。
◎日本企業の強み
日本企業の強みはやはり半導体製造装置。装置産業は新規参入が難しく、既存企業が優位に立ちやすい構造です。
* アドバンテスト:テスターで世界首位。AIや自動車向けSoCの流れでさらなる成長が期待される。
* レーザーテック:EUVマスク検査装置で独占的な地位。業績は一時落ち込んだが、中長期で復活が見込まれる。
* 東京エレクトロン:短期的には減速したが、研究開発に積極的で、来期以降の最高益更新が期待できる。
さらに、材料メーカーや設計企業も長期的な成長ポテンシャルを秘めています。
◎私たちの学び
この記事から改めて感じたのは、市場は大きな波に揺れながらも、確実に成長を続けているということです。短期的なニュースに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で未来を見据えることが重要です。
弊社アザエンジニアリングも、こうした世界の動きにアンテナを張りながら、自社の強みを磨き続ける必要があります。特にAIや自動化技術は今後の設計業務に欠かせない要素です。時代の変化を追い風にし、私たちも「成長ストーリーの真っただ中」にいるのだと感じます。