「ハーバードで学ばれる日本企業!」(1835号)

私たちの仕事は「請負設計」です。お客様ごとに異なる環境や要望に合わせて設計を進めていくため、常に変化に対応し続けることが最も重要だと感じています。しかし、同じお客様や同じような案件が続くと、この感覚が鈍ってしまうことがあります。その一方で、私たちを取り巻く外部環境はものすごいスピードで変化し続けています。
そんな中で印象的な事例があります。世界最高峰の経営大学院のひとつ、ハーバード・ビジネス・スクールでは、在学中の2年間で約500件もの企業事例を学ぶそうです。その対象は学生たちの評価をもとに選ばれ、時間とともに入れ替わっていきます。長く残り続ける事例はごくわずかですが、その中に創業500年の和菓子屋「虎屋」が含まれています。取り上げられる日本企業には二つの共通点があるといいます。
一つは「製品への深い愛着とこだわり」
もう一つは「変化に機敏に対応する力」です。
つまり、同じ製品を同じ方法で作り続けるから伝統が守られるのではなく、時代や社会の需要に応じて変化を受け入れ、新しい価値を加えていく。その継続こそが“伝統”となっていくのだということです。これは私たちの仕事にも通じます。設計という分野においても、漫然と同じやり方を続けていては新たな前進は生まれません。守るべき技術や姿勢はしっかりと守り抜きながらも、時代に合わせて変化すべきところは大胆に変えていく必要があります。その一環として、弊社では今後、設計業務にAIを本格的に投入していく予定です。AIを活用することで効率性や品質を高め、より高度な設計力を磨き上げることを目指します。これにより、エンジニア一人ひとりがより創造的な業務に集中できる環境を整えてまいります。歴史は、「絶えざる自己革新に挑戦する企業や人が勝ち栄える」という事実を証明しています。アザエンジニアリングも、この精神を胸に、AIをはじめとする新しい挑戦を積極的に取り入れ、未来のために今日からできる変化に取り組んでまいります。