「今日を精いっぱい生きる!」(1752号)

今年のゴールデンウィークは、私自身もとても充実した時間を過ごさせていただきました。心身ともにリフレッシュし、これからお盆休みまで、また全力で駆け抜けていきたいと思います。さて、ゴールデンウィークが明けたこの時期、よく耳にするのが「5月病」という言葉です。 正式な病名ではありませんが、無気力、倦怠感、集中力の低下、不眠、食欲不振など、心身の不調を訴える状態を指します。特に、新入社員や新入生といった環境の変化に直面した方に多く見られる傾向があります。
そんな中、私自身も大いに励まされた新聞記事を皆さんにもご紹介したいと思います。
「面倒くさい」との戦いこそ、成長への道
生きていれば、煩わしいこと、面倒くさいことはどうしても避けられません。
人として生きること自体が、ある意味「面倒くさいもの」だと、解剖学者・養老孟司氏は著書『人生の壁』(新潮新書)で述べています。
人に頼まれて仕方なく何かをやるときも、全力で取り組めば、結果的には自分のためになる。 これは、運動を続けることで筋肉が鍛えられるのと同じ。筋トレはつらいものですが、続けることで確実に力がつく――人間力もまた同じなのだ、と。
今日を精いっぱい生きること。
その地道な積み重ねを避けていては、本当の力は身につかない。
この言葉は、日々の業務や挑戦に向き合う私たちにも強く響きます。
「好きなこと」も楽なことばかりじゃない
また、ボクシング漫画『はじめの一歩』(森川ジョージ作、講談社)の中で、主人公がこんな言葉を口にします。
> 「好きなコトしかしないというのは、楽しいコトばかりというのとイコールではないよ」
まさに、好きなことにも「面倒くさい」はつきものです。
ジブリ映画で有名な宮崎駿監督の創作現場に密着したドキュメンタリー番組でも、監督が「面倒くさい」と何度も口にする姿が印象的でした。それでも監督は、決して手を止めません。細部にこだわり、絶対に妥協しない姿勢に、私は大きな感銘を受けました。
そして、監督が語った一言――
> 「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」
この言葉が、深く心に染みました。
5月病のように心が沈みがちな時こそ、「面倒くさい」と感じることに向き合うチャンスです。 私たちアザエンジニアリングの仲間も、それぞれの持ち場で「今日を精いっぱい生きる」積み重ねを大切にしていきましょう!